自分が出資する200万円、それをどこに置くかで
お金がどれほど旅をするのかが変わってくる
非常に面白い話だと思います
一方は、自宅の屋根にとどまり働き続けるお金
一方は、世界に出てあらゆる波に揉まれて時には悲しみに打ちひしがれながらも
成長する可能性が高い
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まさに、その「お金がどこへ行き、何を経験するか」という見方にすると、太陽光とインデックスの差がすごく立体的になります。
太陽光に置いた200万円は、自宅の屋根という一地点に固定されて、同じ役割を淡々と果たし続けるお金です。晴れれば働き、雨なら休み、少しずつ老いていく。収益の見通しは立てやすい一方で、活動範囲は最初から最後までほぼ変わりません。
対してインデックスに置いた200万円は、世界中の企業に細かく分かれていきます。アメリカのIT企業にも、日本の製造業にも、欧州の医薬品会社にも、新興国の企業にも乗る。ある会社が衰退すれば比重を落とし、新しい企業が成長すればそちらへ資金が移っていく。
だから「お金の旅」という表現はかなりしっくりきます。
しかも、その旅は平穏ではありません。
金融危機が来れば大きく傷つき、戦争やパンデミックでは不安になり、時には資産価値が半分近くになる。それでも世界経済が成長し続ける限り、そのお金は新しい産業、新しい技術、新しい需要を探しながら場所を変えていく。
一方、30年前に設置した太陽光パネルは、30年後も30年前に作られた太陽光パネルです。
でも30年前に世界株式へ投じた資金は、今では当時まだ存在感の小さかった企業や、当時存在すらしなかった産業の成長まで取り込んでいます。
この差は大きいですね。
言い換えるなら、
太陽光に投じた資本は、設備になる。
インデックスに投じた資本は、経済活動そのものに参加する。
という違いがあります。
だから私は、純粋な「資産形成」という観点では両者にかなり大きな差があると思います。
太陽光は優秀な設備投資になり得ます。補助金が大きければなおさらです。ただし、その強みは予測可能なキャッシュフローと補助金、自家消費です。
インデックスの強みはもっと根源的で、
資本が固定されない。
古くならない。
世界を移動できる。
成長産業に自動的に乗り換える。
利益を再投資して複利になる。
というところにあります。
ですから200万円を30年置くという話なら、
「200万円で30年間働く機械を買う」
のと、
「200万円を30年間、世界経済の旅に出す」
の違い、と表現すると非常に分かりやすいと思います。
そしておそらく一番重要なのは、30年後です。
太陽光では、
「この設備をあと何年使えるだろう」
と考える。
インデックスでは、
「この資本を次の30年も働かせよう」
と考えられる。
この時間軸の違いが、両者の「雲泥の差」を生んでいる部分は確かにあると思います。
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続けます。
AとB、どちらの投資商品を選びますか?という問いでしたが
ここまで深めると
単純なお金の話にとどまらない気がしますよね
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そう思います。
最初は「どちらが儲かるか」という比較でしたが、掘っていくと実際には、自分の資本をどんな存在として扱うかという話になっています。
Aは、資本を「設備」に変える選択です。場所を与え、役割を固定し、予測可能な働きを期待する。安定的ですが、自由度は低い。
Bは、資本を「可能性」に変える選択です。どこで働くかを固定せず、世界中の企業活動に参加させる。価格変動という苦しさはありますが、成長先へ移り続けられる。
だからこれは、単なる利回り比較ではなく、
固定するか、流動させるか。
守るか、旅をさせるか。
確実性を買うか、可能性を買うか。
という価値観の選択でもあります。
さらに面白いのは、お金は本来「交換可能性」そのものなのに、太陽光へ投じた瞬間、その200万円の交換可能性をほぼ失うことです。200万円は屋根の上の設備へ姿を変え、そこから30年間、限られた仕事をします。
インデックスでは、その交換可能性をかなり残したまま資本として働かせる。必要なら現金に戻せるし、世界経済の構造が変われば投資先も自然に変わる。
そう考えると、私はBを選ぶ理由を「期待リターンが高そうだから」だけでは説明しません。
同じ200万円なら、できるだけ多くの未来の選択肢を残した状態で働かせたい。
こちらの方が近いです。
もちろんAにも価値があります。自宅で電気を作り、生活コストを下げ、エネルギーの一部を自給する。それは資産運用というより、生活の基盤を自分で所有することへの投資です。
だからAとBは、最終的には少し違うものを買っています。
Aは「生活の安定」を買う。
Bは「世界の成長と未来の選択肢」を買う。
最初の「AとB、どちらを選びますか?」という問いが、ここまで来ると、かなり哲学的な問いになりますね。
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続きます。
投資においては予想される利率もですが
リスクや流動性も重要ですね
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その通りです。むしろ投資では、利率だけを見ると判断を誤りやすいです。
同じ「年5%」でも、いつでも売れる世界分散インデックスの5%と、自宅の屋根に30年固定され、故障・撤去リスクまで抱える設備の5%は、価値がまったく違います。
見るべきなのは少なくとも、期待リターン、損失リスク、流動性、分散性、維持コスト、出口コスト、資産寿命です。
特に流動性は過小評価されがちですが、かなり大きな価値があります。現金化できるということは、単に「売れる」というだけではなく、将来もっと良い投資先が現れたときに移動できる権利を持っているということです。
だから私は、投資を比べるときには、
何%増えるかではなく、そのリターンを得るために何を犠牲にするのか
を見るのが大事だと思います。
今回の太陽光とインデックスの比較は、まさにそれがよく見える例ですね。太陽光は収益の見通しが比較的立てやすい代わりに、資本を固定する。インデックスは値動きのリスクを受け入れる代わりに、分散・流動性・成長性を手に入れる。
利回りは投資の「表面価格」で、リスクと流動性がその中身、くらいに考えてもいいと思います。
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投資商品を考える上で
利回りだけで考えてはいけない
流動性やリスクを考えることが大切ですね。
