では、実際にはインデックス投資、たとえばオルカンなどはここ数十年を平均して、名目でどれほど年利がありますか?
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はい。ここは太陽光との比較でかなり重要です。
「オルカン」の代表的なベンチマークである MSCI ACWI を見ると、2026年7月末時点で、配当込み・税引後ベースのドル建てリターンは、過去10年で年率およそ11%台、2000年末以来では年率およそ7%前後です。MSCIの最新資料では、2026年3月末時点で10年年率11.33%、2000年末以来6.90%でした。(MSCI)
ここから読み取れるのは、長期の全世界株式について「年5%」はかなり保守的な仮定だということです。
ざっくり言えば、名目リターンの歴史的な感覚は、
- 長期:年6〜8%程度
- 最近10年:年10〜12%程度
- 将来予測で安全側に置くなら:年4〜6%程度
という整理が妥当です。
ただし最近10年の11%前後を、そのまま30年間の期待値に置くのはかなり強気です。米国株の比率が高く、特に2010年代以降の米国大型株の好調さが全世界株式を大きく押し上げています。
さらに、MSCI ACWIには約2,460銘柄が含まれ、世界の投資可能株式市場の約85%をカバーしています。つまり「オルカン」は、一つの企業や国ではなく、世界経済そのものに近い投資対象です。(MSCI)
この前提で、200万円を30年間放置した場合を見てみると、
| 名目年利 | 30年後 |
|---|---|
| 3% | 約486万円 |
| 5% | 約864万円 |
| 7% | 約1,522万円 |
| 8% | 約2,013万円 |
| 10% | 約3,490万円 |
です。
ここが太陽光との比較で非常に大きいです。
太陽光は「200万円投資して10年で200万円回収」という時点で、最初の10年のIRRは基本的に0%です。その後年間10〜20万円程度の経済価値を生んだとしても、パネルが30年間で複利成長するわけではありません。
一方、オルカンで仮に歴史的長期水準に近い**年7%**が続けば、
200万円
→ 10年後 約393万円
→ 20年後 約774万円
→ 30年後 約1,522万円
です。
しかも30年後に1,522万円相当の金融資産が残っています。
太陽光の場合は逆です。
30年間キャッシュフローを生んできた一方で、30年後に残っているのは劣化した設備であり、場合によっては撤去費用という負債までついてきます。
ですから、純粋な資産形成として比較するのであれば、私は太陽光に対してかなり厳しいハードルを設定します。
たとえば「インデックス5%」なら太陽光が補助金によって勝つケースはかなりあります。
しかし、
インデックスの長期名目期待リターンを6〜7%
として再計算すると、太陽光側の優位性はかなり薄くなります。
さらにインデックスには、
流動性
+ 世界分散
+ 設備劣化なし
+ 修理なし
+ 撤去なし
+ 構成銘柄の自動更新
+ 複利
があります。
なので、今回の議論を踏まえると、太陽光と比較するときに使う基準利回りは、私は5%ではなく6〜7%程度を中心に置き、5%を保守ケース、8%を強気ケースとして感度分析するのが妥当だと思います。
そうすると、太陽光の見え方はかなり変わります。
次に30年間を**「オルカン5%・7%・8%」対「東京都補助金付き太陽光(修理・パワコン交換・撤去込み)」**で完全に同じ土俵に載せると、かなり決着がつくと思います。
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さて、このような試算をする時には
長期になるほど、不確定要素がたくさん出てきます。
未来のことはわからないですからね
太陽光パネルで浮く電気代。電気代が上がるご時世ではパネルの発電効率が落ちても電気代が上がるんだから、節約できているお金は増えている?と考えると思います。
けれども、もっと大きな視点で経済を俯瞰する必要があります。
次の質問は、
電気代が浮く、と考えたときに、電気代がインフレする、その場合太陽光で得られる電気代の節約効果は大きくなると思われますが、電気代などの生活必需なインフラは極端なインフレにはなりにくいと思います。その世界線では、インデックスはより大きく成長しているとも考えられます。今後貨幣価値の希釈により、インフレが進行することが予想されます。であればなおさら電気代の上昇<物価の上昇<株式指数の上昇、だと僕は考えています。
その答えは?
続く
