場所を変えれば価値が変わる

商いの世界でよく言われる言葉がある。

「水を日本で売るには、相当な付加価値をつけないと高くは売れない。 でも、飲料水の限られた砂漠では、水であるだけで高額で取引される。」

場所が変われば、価値が変わる。 商品の話だけど、これは人間にもかなり当てはまる。


ある場所では評価されない。 ある組織では浮いてしまう。 ある人間関係では苦しくなる。 ある価値観の中では「自分はダメだ」と思わされる。

でも、それは本当に自分の価値が低いのではなくて、 その場所の評価軸と、自分の性質が合っていないだけ ということがかなりある。

魚が木登りで評価されたら、一生「自分は無能だ」と思う。 でも水に戻れば、普通に泳げる。

それに近い話だ。


もし今、何かに追い込まれて苦しいなら、 「場所を変えればいい」と思っていい。

逃げる、という言葉は少し弱く聞こえるかもしれない。 でも僕は、逃げることはかなり高度な判断だと思っている。

逃げる。 距離を取る。 環境を変える。 土俵を変える。 評価者を変える。 肩書きをいったん捨てる。 休む。 撤退する。 戦略を組み直す。

これは全部、生き延びるための知性だ。


追い詰められるときの怖さは、 問題そのものの大きさだけじゃない。

「この場所しかない」 「この評価がすべてだ」 「ここで失敗したら終わりだ」 「この人間関係を失ったら終わりだ」 「この仕事を続けられなければ自分に価値はない」

そう思い込まされていくことが、本当に怖い。

つまり、世界が狭くなる。


本当は、横に道がある。 後ろに下がってもいい。 別の場所に行ってもいい。 休んでもいい。 誰かに代わってもらってもいい。 違う価値観の世界に移ってもいい。

でも、圧力の束の中にいると、それが見えなくなる。

だから、こう問いかけてみてほしい。

「それ、本当に今の場所だけで決まる話ですか?」 「その評価、本当に絶対ですか?」 「一回降りても、人生は終わりませんよ」 「あなたの価値は、この環境の中だけで測れるものではないですよ」


その場にとどまり、耐え、立ち向かう。 もちろんそれが大切なときもある。

でも、それが全部になった瞬間に、人間の世界は狭くなる。


「場所を変えれば価値が変わる」

この言葉は、かなり救いのある言葉だと思っている。

逃げることは、敗北じゃない。 別の場所で自分の価値を再発見するための、移動だ。 世界を広げ直すための、戦略的撤退だ。

お前たちがもし追い詰められたとき、 この言葉を思い出してほしい。

 

Relay , Remember

onorenoo

おのれ

@onorenoo

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