金融緩和の功罪。
難しいと思われるかもしれません。
中央銀行、金利、QE、バランスシート。
言葉だけで拒否反応が出る人もいると思います。
でも、これを理解しないまま、これからのインフレ時代をうまく生き抜くことは難しい。
なぜなら、今の世界では、
お金の価値そのものが、政策によって大きく動かされているからです。
リーマンショックは、なぜ歴史的な転換点だったのか
リーマンショック以前、中央銀行の役割は比較的シンプルに理解されていました。
物価を安定させる。
金利を調節する。
景気が悪ければ利下げをする。
景気が過熱すれば利上げをする。
もちろん今でも、中央銀行はそのように説明されます。
しかし、リーマンショック後に起きたことは、それまでの常識を大きく超えていました。
中央銀行が、自らのバランスシートを大規模に拡張し、市場から国債や住宅ローン担保証券などを大量に買い入れる。
つまり、金融市場に直接、大量の流動性を供給する。
これがQE、量的緩和です。
リーマンショック以前にも、理論としては存在していました。
しかし、世界最大の中央銀行であるFRBが、危機対応の標準装備として本格的に実行したことに、大きな歴史的意味があります。
FRBの総資産はリーマンショック前には1兆ドル弱でしたが、コロナ後のピーク時には約9兆ドル近くまで膨張しました。つまり、ピーク時にはリーマン前の約10倍規模にまで拡大したことになります。
これは、単なる景気対策ではありません。
お金の世界のルールが変わった瞬間だったと思います。
