ブラックフライデー!? 日経平均先物が3,500円の下落ナウ。何が起きているのか?暴落時に僕がいつも思うこと

2026年11月6日、金曜日。

朝からなかなか衝撃的なニュースです。

日経平均先物が3,500円以上も下落しています。

まさにブラックフライデー!?

いや、世間でいうブラックフライデーはもう少し先ですけどね。

さて、今回の暴落の背景として報じられているのは、アメリカの中間選挙です。

民主党が上下両院で過半数を獲得することになり、AIデータセンター建設への規制が強まるのではないかという懸念が広がっています。

それによってAI関連株が売られ、アメリカの株式市場が大きく下落。その影響が日本株にも波及しているようです。

もちろん、選挙結果が今後のAI産業の先行きを不透明にする要因の一つであることは理解できます。

でも、僕はこういった暴落が起こるたびに、少し違ったことを考えます。

ここからは、ちょっと穿った見方です。

都市伝説的な、あるいは陰謀論的な話にも聞こえるかもしれませんが、僕なりの資本主義の捉え方を書いてみようと思います。

その不安、選挙の前からあったよね?

今回の暴落の理由として挙げられる、AI関連株の高いバリュエーション。

膨大な設備投資を本当に回収できるのかという疑念。

そして金利の動向。

これらは、選挙が終わって突然生まれた問題ではありません。

以前からずっと存在していた不安です。

それなのに、選挙をきっかけに市場は大騒ぎ。

もちろん選挙結果が新しい不安材料を加えたことは事実でしょう。

でも、僕には少し不思議に思えるのです。

もともと存在していた不安を、わざわざ大きく騒ぎ立てることで、投資家の心理を揺さぶっているのではないか。

そんな見方もできるのではないでしょうか。

株価が上がっているときには、AIへの巨額投資は「未来への成長投資」と評価されます。

ところが、株価が下がり始めると、同じ設備投資が「過剰投資」「投資回収への懸念」と表現される。

もちろん、状況や将来予測が変われば評価が変わるのは当然です。

ただ、金融市場では事実そのものだけではなく、その事実がどのように解釈され、伝えられるのかによって、株価が大きく動いているように感じます。

巨大な金融資本が、波を作っているのではないか

ここからはさらに穿った見方になります。

もし、巨大な金融資本が大きな売りを仕掛けたらどうなるでしょうか。

大量の売り注文によって株価が下がる。

株価が下がると、それをきっかけにさらに売り注文が増える。

そして市場には不安なニュースがあふれる。

投資家は不安になり、さらに売る。

そうして大きな暴落が生まれる。

では、最初に売りから入った金融資本はどうするのでしょうか。

十分に下落したところで利益を確定し、今度は安くなった株を買い集めることもできます。

その後、株価が回復すれば、再び大きな利益を得られるかもしれません。

もちろん、これだけの市場を誰かが自在に操作できるわけではありませんし、今回の暴落が意図的に仕掛けられたという証拠があるわけでもありません。

ただ、巨額の資本を持つ投資家は、自らの売買が価格に影響を与えることを理解しているはずです。

波に乗るだけではなく、自分の行動が波を作るきっかけにもなり得る。

そういう立場にある人たちが金融市場に存在するということです。

個人投資家が何千万円というお金を動かしても、世界の株式市場全体から見れば微々たるものです。

一方で、巨大な金融資本が一斉に動けば、その影響は比較になりません。

最近は少数の巨大企業に投資資金が集中し、それらの株価が指数全体を大きく左右するようになっています。

なんだか、世界の株式市場全体が、一つの巨大な値がさ株のようになっている気さえします。

暴落が暴落を生む仕組み

ここで重要なのが、金融市場には、下落がさらなる下落を生み出す仕組みがあるということです。

例えば、

  1. 機関投資家による先物売りやヘッジ
  2. 信用取引の追証による強制売却
  3. ボラティリティ上昇に伴う機械的なリスク削減
  4. ETFや指数連動商品などの資金移動に伴う売買
  5. 個人投資家の恐怖による投げ売り

こういった動きが複雑に絡み合います。

特に面白いのは、アルゴリズムによる機械的な売買です。

ある一定の条件を満たせば、自動的に売却が行われる。

その売却によって株価がさらに下がると、別の売買条件にも引っかかる。

そうして売りが売りを呼ぶ。

これに信用取引の追証や個人投資家の狼狽売りまで加わると、下落が加速していきます。

もちろん、すべてのアルゴリズムが売りに向かうわけではありませんし、インデックスファンドが常に短期売買を繰り返しているわけでもありません。

それでも、巨大な資金が同じような条件で動けば、市場の値動きが過剰になることは十分に考えられます。

最初に誰かが小さな波を作る。

その波が別の波を生み、どんどん大きくなる。

そして、最後には誰も止められない大きなうねりになる。

こう考えると、株価の暴落というのは、単に企業価値の低下だけで説明できる現象ではないのでしょう。

政治というプロレスと、お金という魔物

さて、ここでさらに話を大きくしてみます。

僕は時々、この世界の政治そのものが、巨大な資本に動かされているのではないかと考えることがあります。

選挙も政治も、ある意味ではプロレス。

そんな穿った見方です。

ただし、ここでいう巨大な資本とは、特定の人物や組織のことではありません。

僕が考えているのは、もっと抽象的な存在です。

「お金」という魔物です。

政治家も、企業も、金融機関も、個人投資家も。

結局のところ、みんながお金という存在に動かされているのではないでしょうか。

政治家は支持を集めたい。

企業は利益を増やしたい。

金融機関は運用成績を上げたい。

個人投資家は資産を増やしたい。

それぞれが自分の利益を追求している。

その結果として、巨大な資本の流れが生まれ、政治にも経済にも大きな影響を及ぼす。

重要なのは、巨額のお金を所有している人が、何か特別な魔法を使えるわけではないということです。

むしろ、お金を大量に所有している人たちでさえ、そのお金によって動かされているのかもしれません。

そう考えると、この世界を誰かが完全に支配しているというよりも、誰も完全には支配できない「お金という魔物」に、みんなが振り回されている。

そんな世界観の方が、僕にはしっくりきます。

暴落のたびに思い出す「蜘蛛の糸」

こうした株式市場を眺めていると、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を思い出します。

カンダタが地獄から抜け出すため、蜘蛛の糸を登っていくお話です。

ところが、その後ろには大勢の罪人たちが続いていました。

自分だけが助かりたいカンダタは、ほかの罪人たちを追い払おうとします。

その瞬間、糸は切れて、みんな地獄へ落ちてしまう。

少し違う話ではありますが、株式市場の光景と重なるものがあります。

株価が上昇すると、みんながその糸を登ろうとする。

資産が増えれば、もっと増やしたくなる。

乗り遅れたくない。

もっと高く登りたい。

そうして、どんどん多くの人が糸にぶら下がる。

そして、何かをきっかけに糸が切れる。

暴落です。

信用取引で大きなポジションを抱えていた人は、強制的に売却させられるかもしれません。

不安に耐えられない人も市場から離れていく。

ただし、『蜘蛛の糸』と株式市場には違いがあります。

物語では、みんなが落ちてしまいます。

一方で、株式市場では、誰かが落ちている最中に、別の誰かが利益を得ることもできるのです。

そして、一度落ちた人も、また次の糸を見つけて登ろうとする。

それが人間の欲望なのかもしれません。

個人投資家は巨大資本の「小判鮫」になるべきか

こうした金融市場の構造を理解して、巨大な資本と同じ方向に売買できれば、利益を得られる可能性はあります。

巨大な波を作ることはできなくても、波に乗ることはできるかもしれない。

いわば「小判鮫」のような投資です。

チャート分析やテクニカル分析も、そうした市場参加者の行動を読み取ろうとする試みの一つなのでしょう。

ただ、これが簡単なはずはありません。

相場にはアルゴリズムだけでなく、人間の意思や心理も存在します。

しかも、自分が読もうとしている相場の動きを、別の誰かも読もうとしている。

資本力も情報量も売買スピードも違う巨大な金融資本と、同じ土俵で勝負する。

僕にはなかなか難しいことに思えます。

だから僕は、短期投資家やトレーダーにはなりません。

インデックス投資と日本の高配当株投資を続けながら、おとなしーく相場を傍観しています。

個人投資家には「売買しなくてもよい」という自由がある

実は、僕が長期投資家として一番大切だと思っているのが、この考え方です。

個人投資家には、売買しなくてもよいという自由がある。

機関投資家は、運用成績や顧客からの資金流出、リスク管理などの事情で、売りたくなくても売らなければならない場合があります。

でも、個人投資家は違います。

生活に必要なお金を確保し、無理なレバレッジを使っていなければ、暴落しても売らずに保有し続けることができます。

もちろん、株価が下がれば自分の資産評価額も下がります。

それでも、売却を強制されないというのは、非常に大きな強みです。

ここで、僕はこんな光景を思い浮かべます。

短期投資家が大きな波の中でサーフィンをしているとすれば、長期投資家はその波の上をヘリコプターで飛んでいるようなものです。

大きな波が来ても、その波の中にいる必要はない。

上空から、今どんな波が起きているのかを眺めることができる。

巨大な波に乗って利益を得ようとする必要もない。

波に飲み込まれない距離を保ちながら、自分の目的地へ向かって飛び続ければいい。

もちろんヘリコプターに乗っていても、相場が下落すれば資産は減ります。

そして、飛び続けるためには燃料も必要です。

僕にとって、その燃料は生活防衛資金であり、無理のない投資計画です。

一時的な暴落を乗り越えられるだけの余裕があれば、無理に波の中へ飛び込む必要はありません。

波の仕組みを理解することと、波に乗ろうとすることは違う。

ここを混同しないようにしたいと思っています。

お金という魔物に、人生を支配されないために

株価が上がれば、もっとお金を増やしたくなる。

株価が下がれば、失ったお金を取り返したくなる。

その繰り返しです。

そして、どれだけ大きな資産を手にしても、さらに上を目指そうとする人はいるのでしょう。

まるで『蜘蛛の糸』を登り続けるように。

でも、僕は最近、よく考えるようになりました。

そもそも、どこまで登れば十分なのだろうか。

自分が大切にしたい生活は何なのだろうか。

家族と食卓を囲み、子供たちと遊び、日々の生活に幸せを感じられる。

そうした時間を大切にするために、僕は資産形成をしています。

資産を増やすこと自体が人生の目的になってしまっては、本末転倒です。

お金は必要です。

投資も続けます。

でも、お金という魔物に、自分の人生の価値まで決めさせたくはありません。

だからこそ、暴落のたびに思います。

今、金融市場で何が起きているのか。

どんな力が働いているのか。

それを理解しようとすることは大切です。

けれども、その動きに自分自身まで振り回される必要はない。

相場の波に勝つことよりも、相場の波に人生を左右されないこと。

僕にとっての長期投資は、そんな生き方の一つなのかもしれません。

今日もヘリコプターの上から、荒れ狂う市場を眺めています。

さて、今日の日経平均はどうなるでしょうか。


※この記事は2026年11月6日朝の市場動向をもとにした個人的な考察です。金融資本が意図的に今回の暴落を仕掛けたと断定するものではありません。また、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。

onorenoo

おのれ

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