投資をしたら心が少し軽くなった話

僕の周りで、投資をしている人はそれほど多くない。

もちろん、わざわざ人に話していないだけかもしれない。

それでも、

「株は怖い」

「投資はよくわからない」

という人は、今でも少なくないように思う。

では、日本人の中で、インデックス投資のような比較的手堅い投資をしている人は、実際どれくらいいるのだろう。

少し気になった。

僕自身、投資を始めたのはコロナ禍から。

そこから少しずつ勉強して、

今は

・インデックス投資
・日本の高配当株投資

この二つを中心に続けている。

ものすごく儲かったわけではない。

それでも、時間を味方につけながら、資産は少しずつ増えている。

そして何より、投資を始めた頃と今では、お金に対する考え方がずいぶん変わった。

インデックス投資なのに、毎日ニュースを見ていた

投資を始めた頃。

インデックス投資ですら、

「今日は買っていいのかな」

「もう少し下がってから入れた方がいいのでは」

と考えていた。

YouTubeを見て、

ニュースを見て、

株価を見て、

為替を見て。

積立投資をしているはずなのに、ずいぶん忙しかった。

でも、そもそもインデックス投資は、

タイミングを当てにいかなくていい

というところに大きな意味がある。

積立設定をして、

あとは放っておく。

結局、それが一番いい。

そんな当たり前のことを本当に理解するまで、僕は1年くらいかかった気がする。

もしかすると、インデックス投資を始めた人の多くが、一度は同じ道を通るのかもしれない。

「インデックス投資は退屈」と思えたら

今は、インデックス投資についてほとんど考えない。

積み立てられている。

それだけ。

「インデックス投資って退屈だな」

そう思えるようになったら、

初心者から一歩抜けたということなのかもしれない。

相場を予想したくなる。

暴落が来る気がする。

今は割高な気がする。

円高になりそう。

そんなことを考えて売ったり買ったりしたくなる。

でも、

「知らん。積み立てておこう」

と思える。

僕にとっては、そこまで来るのに少し時間がかかった。

高配当株は、もう少し難しい

一方、高配当株投資は少し違う。

特に日本株の場合、僕が欲しいと思う形にぴったり合ったファンドがあまりないので、基本的には個別株を自分で選んでいる。

当然、こちらの方が難しい。

業績も見る。

配当性向も見る。

財務も見る。

その配当が持続可能なのかも考える。

だから、

「初心者にはインデックス投資と高配当株がおすすめです」

と簡単に並べるつもりはない。

難易度はかなり違うと思う。

なぜ僕は高配当株も持つのか

では、なぜわざわざ高配当株を買うのか。

理由は単純で、

僕はたぶん、

資産を取り崩すのが苦手だから。

インデックス投資は、将来のための資産形成として非常に合理的だと思う。

積み立てて、

老後になったら少しずつ取り崩す。

有名なのが「4%ルール」。

これは、一定の株式・債券ポートフォリオから初年度に資産の約4%を取り崩し、その後インフレ調整しながら使っていくという研究から生まれた考え方だ。

もちろん、未来のリターンを保証する魔法の数字ではない。

それでも、

「資産は貯めるだけではなく、最終的には使うもの」

ということを考えるうえでは、とても面白い考え方だと思う。

ただ。

僕は自分の性格を考えると、

1億円あったものが9500万円になる。

9000万円になる。

そうやって数字が減っていくことに、たぶん妙な罪悪感を覚える。

だから高配当株も持つことにした。

将来のお金と、今のお金

僕の中では、

インデックス投資は

将来のキャッシュフローをつくるもの。

高配当株投資は

今のキャッシュフローを少し増やすもの。

という感覚がある。

将来に備えることは大切。

でも、

将来のためだけに今を我慢するのも少し違う。

旅行に行く。

美味しいものを食べる。

子どもと遊ぶ。

家族で出かける。

そういう時間にも、お金は必要だ。

だから僕は、

将来に備えながら、今も楽しむ。

その二刀流がいいと思った。

インデックス投資と高配当株投資。

僕にとっては、この二つがちょうどいい。

NISAの成長投資枠で高配当株を買う理由

だから僕は、NISAの成長投資枠では主に高配当株を買っている。

資産の最大化だけを考えるなら、

成長投資枠までインデックスファンドに使った方が合理的かもしれない。

配当を出す会社より、内部で再投資して成長する企業を広く持った方が、複利効率という意味では有利になることも多い。

それは理解している。

でも、

15年後に最大化された資産だけが、人生の正解ではない。

15年間、

毎年少しずつ振り込まれる配当金。

それを旅行に使ったり、

食事に使ったり、

家族との時間に使ったりする。

僕にとっては、そちらにも十分な価値がある。

投資効率だけでは測れないものがある。

お金は交換チケット

結局、

お金は交換チケットだと思っている。

もちろん、お金自体にも価値はある。

でも、

口座に数字として並んでいるだけでは、人生はそれほど変わらない。

美味しいもの。

旅。

家。

本。

経験。

時間。

誰かへのプレゼント。

お金は、それらと交換して初めて意味を持つ。

だから、

できるだけ気持ちよく使いたい。

そのために資産の置き場所を考えている。

今のところ、

このやり方は僕には合っている。

そして、

「自分にはこれが合っている」と思えることが、案外いちばん大事なのかもしれない。

「株は怖い」で終わってしまうのは、少しもったいない

周囲を見渡すと、

「株は怖い」

「うちは株は禁止」

という人もいる。

もちろん、

投資をするかどうかは、その人の自由だ。

無理にする必要もない。

ただ、

何も調べずに、

「株で大損した人がいる」

「株価が気になって仕事が手につかなくなった人がいる」

という一例だけを見て、

株式投資そのものを危険なものとして遠ざけてしまうのは、少しもったいないと思う。

個別株に全財産を突っ込むことと、

世界中の企業に何十年も分散投資することは、

同じ「株式投資」でも全く違う。

知らないから怖い。

それなら、まず知ればいい。

僕なら、最初に覚えるのは3つだけ

投資の勉強はどうしたらいい?

と聞かれることがある。

僕なら、最初はこの3つだけでいいと思う。

1、ネット証券を使う。

銀行や対面証券で勧められるまま商品を買わず、自分で低コストの商品を選ぶ。

2、手数料の低い、広く分散されたインデックスファンドを選ぶ。

例えばオルカンやS&P500のようなもの。

そして、

3、最初は少額で積立設定をして、むやみに売らない。

これだけ。

最初の目的は、

儲けること以上に、

「資産価格は上がったり下がったりするものだ」と身体で覚えること

だと思う。

10万円が9万5000円になる。

翌月には10万3000円になる。

また9万8000円になる。

そのうち、

それを見ても何とも思わなくなる。

そこが大事だと思う。

日本人は「保障」が好き

日本人は、かなり「保障」が好きな国民だと思う。

元本保証。

預金。

保険。

確実なもの。

僕自身、その慎重さは悪いことだと思わない。

むしろ大切だと思う。

問題は、

リスクを取らないことにもリスクがある

ということ。

長いデフレの時代は、

現金を持っていても、その価値はそれほど目減りしなかった。

100万円は、来年もほぼ100万円の感覚で使えた。

でも、物価が上がる世界では違う。

預金通帳の数字が100万円のままでも、

100万円で買えるものは減っていく。

「投資をしない=安全」

とは限らなくなっている。

リスクを避けているつもりが、

別のリスクを抱えていることもある。

だからこそ、

怖いからやらない、ではなく、

一度勉強したうえで、

自分がどのリスクを取るのか決めればいい。

若い人には「時間」という資産がある

投資には複利がある。

だから若い人ほど、

大きなお金を持っていなくても「時間」という資産を持っている。

最初から何百万円も必要なわけではない。

月5000円でも、

1万円でもいい。

大切なのは、

市場に居続けること。

そして時間を味方につけること。

投資をすると、なぜかお金を使わなくなる

面白いことに、

投資を始めると価値観が少しずつ変わっていく。

最初は、

株を買うための種銭が欲しくて節約するようになる。

何かを買うときも、

「これは本当に必要か」

「資産性はあるか」

「リセールはどうか」

と考える。

結果として、

なんとなく買うものが減る。

ところが、

資産に少し余裕が出てくると、

今度は逆に、

使うべきところには使えるようになる。

特に、

旅や体験。

家族との時間。

僕はこういうものを、

「思い出の配当金」

のようなものだと思っている。

旅行そのものは終わってしまう。

お金も戻ってこない。

でも、

そこで作った記憶は、

何年経っても、ときどき人生に配当を落としてくれる。

「あそこ楽しかったな」

「あのとき子どもたち、楽しそうだったな」

そんなふうに。

金融資産とは違うけれど、

これはこれで、とても利回りのいい投資だと思う。

お金に揺さぶられない

投資をしていて、

結局ここに戻ってくる。

資産を最大化することが人生の目的ではない。

1億円を1億5000万円にして、

さらに2億円にする。

もちろん、それも楽しい。

でも、

数字を増やすことだけが目的になった瞬間、

今度はお金に支配される。

僕が欲しいのは、

たぶんそこではない。

欲しいものは買える。

行きたいところには行ける。

やりたくないことを、お金だけを理由にやらなくてもいい。

そして、

大切だと思うことには、迷わず時間とお金を使える。

そんな状態。

人生で大切なのは、

お金をたくさん持つことではなく、お金に揺さぶられないこと。

そして、

自分の価値観に素直な選択ができること。

たぶん、

それが「自由」というものなのだと思う。

onorenoo

おのれ

@onorenoo

最後まで読んでいただきありがとうございます。
日々の気づきや社会観察は X でも発信しています。

フォローする