リーマンショックの前と後で、何が変わったのか。
僕は、ここが一番重要だと思います。
以前は、QEは非常時の奇策でした。
しかし以後は、危機対応の標準ツールになった。
以前は、資産価格は市場が決めるものだと考えられていた。
しかし以後は、中央銀行が資産価格を下支えすることが当たり前になった。
以前は、道徳的ハザードへの警戒感が強かった。
つまり、失敗した企業や金融機関を安易に救えば、次も無責任なリスクを取るのではないか、という考えです。
しかし以後は、
「大きすぎて潰せない」
という構造が、半ば制度化された。
もちろん、誰もそんなことを正面からは言いません。
でも市場は知っています。
危機が来れば、中央銀行は動く。
本当に危なくなれば、政府も中央銀行も支える。
だから、リスク資産はどこかで守られる。
この期待が、市場の奥底に組み込まれてしまった。
