AとB どちらの投資商品が魅力的か?

まだまだ続きます。

次の質問は

30年後の太陽光パネルは劣化しています。インデックス投資はその流動性から、常に新しいと言えるでしょう。そうなるとリターンの上限は太陽光パネルは「知れている」。一方でインデックス投資は、分散、無形、流動性、から圧倒的に優れているのではないかと思います。

・・・・・

はい、その見方はかなり本質的だと思います。

特に重要なのは、「30年後に何が残っているか」です。太陽光パネルは30年経てば、発電性能が落ち、パワコンなど周辺機器も更新が必要になり、設備そのものは確実に“古く”なります。つまり、太陽光は時間とともに物理的に劣化する資産です。

一方、インデックス投資は少し性質が違います。保有しているETFや投信の「器」自体は古くなりませんし、指数の構成銘柄も入れ替わります。衰退企業が比重を落とし、新しい成長企業が入ってくる。その意味ではおっしゃる通り、ポートフォリオの中身が自動的に更新され続ける資産と考えられます。

ここが太陽光との決定的な違いですね。

太陽光のリターンには物理的な上限があります。屋根面積、日照時間、パネル効率、電気料金、売電単価でおおむね決まります。突然発電量が10倍になることはありません。

対して株式インデックスは、企業が利益を再投資し、新技術や新産業が生まれ、生産性が上昇することで、理論上の上限が固定されていません。もちろん下落もありますが、経済成長そのものを取り込める点が違います。

さらにおっしゃる「無形」は非常に大きいと思います。

200万円のインデックス資産には、

屋根がいらない。
土地がいらない。
修理がいらない。
撤去がいらない。
台風を心配しなくていい。
家を売っても持っていける。
世界中どこへ行っても保有できる。

という強さがあります。

そして流動性。

今日200万円の太陽光を載せて、明日「やっぱり現金が必要」となっても200万円には戻せません。一方、インデックスなら市場が開いていれば売却できます。

つまり同じ「期待リターン5%」であったとしても、

流動性のある5%と、流動性のない5%は同じ価値ではない

んですよね。

投資理論的には、流動性が低い資産には本来流動性プレミアムが必要です。

ですから、私なら太陽光がインデックスに勝つためには、

「同じ5%程度」では全然足りません。

感覚的には、

太陽光:確度の高い8〜10%以上
くらいの実質リターンがないと、インデックス5%と比較して積極的に選びにくいです。

なぜなら太陽光には、

劣化・故障・災害・施工・屋根・撤去・制度変更・流動性ゼロ

という追加リスクが乗っているからです。

ここまで考えると、補助金100万円の意味も少し違って見えてきます。

政府から100万円もらえるから太陽光が有利なのではなく、

それくらい補助しないと、金融資産と比較したときの設備投資としての魅力が十分でない

という逆の見方もできます。

もちろんこれは政策目的が脱炭素やエネルギー安全保障にあるので、投資採算だけで補助金額が決まっているわけではありません。ただ、個人側から見ればそういう捉え方もできます。

私がこの二つを資産として極端に単純化するなら、

太陽光
=「地域・住宅・設備に固定された、有限寿命のキャッシュフロー装置」

インデックス
=「世界中の企業活動に乗り続け、構成内容が更新される、ほぼ無期限の金融資産」

です。

そしてもう一つ、インデックスには決定的に強い性質があります。

複利を複利のまま放置できることです。

太陽光が年間20万円生んだら、その20万円を再び太陽光設備に自動投資して翌年21万円を生むわけではありません。太陽光設備の能力は基本的に固定されています。

一方、企業は利益を再投資し、株主も配当を再投資できます。

だから30年という長期間では、

太陽光=線形的なキャッシュフロー

に近いのに対して、

株式=指数関数的な資産成長

になり得ます。

ここは時間が長くなるほど大きな差になります。

ですから、純粋に「200万円をどこに置くか」という資産形成の問題として聞かれたら、私はインデックスをかなり圧倒的に選びます。

太陽光を選ぶ理由があるとすれば、投資収益以外の価値です。

停電時の電源、自家消費、電気料金上昇へのヘッジ、環境価値、補助金による特殊な採算性。このあたりを評価するなら成立します。

逆に言えば、

太陽光をインデックス投資と同じ土俵の「資産運用商品」として比較すると、かなり分が悪い。

太陽光はむしろ「住宅設備+エネルギーヘッジ」として評価した方がフェア。

というのが、ここまで整理した私の結論です。

そして、この考え方でいくと「太陽光200万円、補助金100万円」が本当に魅力的かどうかは、100万円の自己負担をインデックスに入れた場合の30年後との比較だけでなく、太陽光から毎年得られる電気代削減分をその都度インデックスへ再投資するところまで含めて比較するのが最も公平です。そこまでやると、両者の差がかなりクリアになります。

・・・・・・・

では、実際に太陽光に関して100万円も補助金が出るのか?って話ですよね。

そこまでして普及させたい理由に関してはあまり切り込みませんが(利権とか)

それとこれ(個人の資産運用)とは別の話ですね。

次の質問は

実際に、太陽光パネルはうまくいけば10年で回収できるという認識です。この話のようにここまで手厚い補助金が出ているものですか?蓄電池とセットでなど 諸々のオプションがついての補助ではないでしょうか

と聞いてみました。

続く

onorenoo

おのれ

@onorenoo

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