
研修医の時、結婚した同期が、「俺は結婚を機に、ソ○ー生命に入って毎月5万払っている」と誇らしげに語っていました。
その時は、その良し悪しを判断する知識もないので聞き流していましたが・・・
「保険=安心」という思い込み

保険に入っておけば安心。
これは多くの人が無意識に抱いている価値観だと思います。
もちろん、保険には重要な役割があります。
でも、高額な保険や、投資と抱き合わせになった保険商品には注意が必要です。
特に、収入が高い人ほど「いい保険に入っておいた方がいい」と思いがちで、結果的に損をしているケースが後を絶ちません。
なぜ「損する」構造になっているのか?

1. 保険+投資の複合商品は、手数料が不透明で高額
「年金保険」「外貨建て保険」「変額保険」などに共通するのは、商品の中身がとても複雑で、手数料体系がブラックボックスになっている点です。
- 実質利回りは思ったより低い(インフレや為替リスクに弱い)
- 長期契約なので途中解約が難しい
- 営業担当者が高額コミッションを得られる仕組み
営業が「これは資産運用にもなりますよ」と勧めてくる保険ほど、その商品を売る側にとって都合がいいだけのことが多いのです。
2. 本来“投資”と“保険”は分けて考えるべき
資産運用は、基本的に「必要な保障」と「増やすお金」を分けて考えるのが鉄則です。
でも、複合保険商品は「一つで両方できますよ」という甘い顔をして近づいてくる。
結果的に、「保障は割高、運用は低パフォーマンス」という**“どっちつかず”の状態**になります。
3. 特に高収入層がターゲットにされやすい
収入が多い=可処分所得が多い
ということは、「多少高くても入ってくれる」人として、営業側からは格好のターゲットになります。
- ドクター
- 士業
- 経営者
- 外資系会社員
「将来のために安心を」「節税にもなります」と言われて契約してしまい、20年後にリターンの低さに気づいても、もう遅いというケースもあります。

外貨建て保険に加入している後輩が「なんか任せておけば増えるみたいですよ」と言っていましたが、なんとリテラシーが低いのかと絶句した記憶があります。
解決策:保険と投資は別々に、自分で仕組みを理解する

- 保険は「起こると困るリスク」にだけ最小限かける
- 投資は投資として、リスクとリターンを自分で考える
- 人任せにせず、自分で“構造”を知る
つまり、「安心」という言葉を鵜呑みにしないことが大切です。
まとめ:見えないコストが、あなたの未来を削っていく
- 高額保険は“安心”ではなく“重荷”になることも
- 投資型保険は、複雑な構造と手数料の罠に注意
- 営業はあなたの未来のために勧めているわけではない
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あとがき
僕自身、保険商品に詳しいわけではありません。
ただ、話を聞けば聞くほど、「あぁ、これはちゃんと学ばないと搾取される世界だな」と感じています。
“よく分からないけど安心っぽい”ものほど危ない。
そんなメッセージを、これからも書いていけたらと思っています。
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