r > g は「欲望のルール」の本質を示しているかもしれない

難しい話をするつもりはありません。

ただ、この不等号と出会ったとき、妙に腑に落ちるものがありました。

そうか、そういうことか。


r > g という不等式

フランスの経済学者トマ・ピケティが示した、シンプルな不等式です。

資本収益率(r)は、経済成長率(g)を常に上回る。

株式、不動産、ゴールド、仮想通貨——こうした資本・資産は、経済全体の成長よりもよく増える。

歴史的に、ずっとそうだった。

これは単なる数字の話ではないと思います。

世の中の仕組みや構造を、これほどシンプルに表現した式はないかもしれない。

「欲望のルール」をひとつの不等号に凝縮したもの、と言っても大げさではないと感じています。


微分しても、r’ > g’

株式投資を始めてから、世界のニュースを見る目が少し変わりました。

株価の動きを追いながら、ふと思うことがあります。

r > g は、静止した式ではない。

その変化の速度を見ても、r’ > g’ ではないか。

資本が増える速さが、経済成長の速さを上回っている。

さらにその加速度を見ても、r” > g” だったりするのではないか。

格差は開く一方に見えます。

なぜか。

ルールを作る側が、r だからです。

税制を設計する。規制の抜け穴を知っている。金融システムの後ろ盾を持っている。

資本を持つ側が、資本が有利になるような環境を再生産し続ける。

これは陰謀論ではなく、構造の話です。


この構造がなくなるとすれば

では、このr > g の連鎖がいつか終わるとしたら——。

歴史を振り返ると、答えはあまり明るくありません。

大きな戦争。革命。システムの崩壊。

もしこの構造がリセットされるとすれば、それは第三次世界大戦後の世界かもしれない。

そう考えると、少し暗い気持ちになります。

息子たちが生きていく世界が、どちらに向かうのか。


それでも、知っていることに意味がある

この構造を知ったからといって、ルールを変えることは僕にはできません。

ただ、知っていることと知らないことでは、見える景色が違います。

給与だけで生きることの意味。

現金で持ち続けることのコスト。

資本を少しでも持つことの意味。

r > g を知った上で、どう動くか。

それは、それぞれが自分で考えるしかないことです。

でも、考えるための地図くらいは、息子たちに残しておきたい。


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