我唯たることを知る ちょっと足りないくらいがちょうど良い

エッセイ

ちょっと足りないくらいが、ちょうどいい。

今日はそんな話をしたいと思います。

医者のマネーリテラシーは相当な個人差があります。


自分で積極的にお金の勉強をしている猛者もいれば、言われるがまま貯蓄型保険に加入したり、ワンルームマンション投資をしたりしているカモもいます。

 

お金に不自由せずに育ってきた医者同士が結婚した場合によく聞くのが、外貨建ての貯蓄型保険に加入しているという話。


「へー、そうなんだ」と頷きながら、内心では(うわ、手数料…)と思ってしまう。

でも現実として、ダブルインカムの医者夫婦なら、そのコストは生活に致命傷にならない。


そもそも二人とも稼げるなら、過剰な保険に頼らなくても成立してしまう。

 

こっからが、人間の面白いところで。


足りている人ほど、慢心する。勉強を面倒に感じる。
生きていけるから、最適解を探す必要がない。

したがってカモにしやすい、騙しやすい。
そんな人が多いのが「医療関係者」です。

収入も安定していて信用もある。
収入が高いほど「金融商品を売りつけられやすい」土俵に立たされる。


「信用がある」とはいい意味に聞こえるかもしれないけども、銀行の奴隷にしやすいという意味です。お金を「借りさせやすい属性」なのです。

それは、学生時代にお金の勉強をしてこないから。誰もお金の大切さやそれを取り巻くお金の話などしてくれません。僕自身も政治や経済、そして金融の勉強なんてしたこともありません。

研修医2年目の給与所得に対して住民税がガッツリ引かれている。
その明細を見て住民税という存在に気づく。
その程度のマネーリテラシーしかありません。

そりゃあ騙しやすいよね。

 

「くそ、税金がー」と不満を持ち初めた頃に「節税になるスキーム」を持ち掛ければころっと騙される。そんな人間の集まりです。

そりゃ、どこからともなく不動産の営業が電話をしてくるわけです。保険の営業マンがコンタクトを取りたがるわけです。

みんな、騙されないでくださいね。

 

一方で、「ちょっと足りない」側にいると、必死になる。
調べて、勉強して、理解して、自分の最適解を探す。
人任せにしなくなる。

この仕組み、何かがおかしい?

誰が一番得しているの??

それに気づくようになる。

自分の財布が、仕組みに握られていることに。

 

 

振り返れば、この“ちょっと足りない”という焦燥感は不幸じゃなかった。
むしろ、自分の人生を自分で選ぶためのスイッチでした。


人間万事塞翁が馬。


何が良くて何が悪いかなんて、最後までわからない。

そして結局この世界は、静かに残酷でもある。
持っている者・学ばない者から、気づかぬうちに削られていく。


だから今日も、せっせと知識を増やしていく。

知識と知的好奇心ほど大事な装備品はない
と思う今日この頃です。

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