「人の命を救いたい」
「難病を治せるようになりたい」
「命の現場と向き合いたい」
そんな決意を面接で語ってから、8年後に
美容外科の道に進むことを「直美(チョクビ)」と言います。

直美とは
医療者じゃない人のためにもう少し説明を加えると
医学部医学科で留年などせず真面目に6年間勉強して
国家試験も1回で無事合格し
2年の初期研修期間を修了し(ここまで8年)
晴れて美容外科になることを直美と言います。

あの崇高な志はどこに行ったの?と思う一般人が多いかもしれませんが
半分本気で半分面接用なんでしょう
というのが現場の空気感です。
高校生に「人のために一生を尽くします」という目標を立てさせるのは無理があります。
そんなわけで、僕は直美に関して否定的ではありません。
それぞれの人生というのもあります。直美という選択肢をとる人材には「人のために頑張る」「苦労を買ってでもする」というタイプは少ないです。ですので、基本的には同じ医療現場で働いていると真面目な人に迷惑です。
研修同期や大学の同級生にどんな人となりであったのか聞いてみてください。決して良い評判はありません。それが表に出ないのは、みんなそこまで他人の人生なんて構ってられないからです。相手にすることがアホくさいのです。
美容に真面目な医師もいるというのは事実です。
真面目すぎて経営が疎かになり、経営を乗っ取られたり。
それくらい没頭している先生もいます。事実です。
医師免許を利用したビジネスがある以上は、ここに人材が誘導されるのは仕方ないことだと思います。構造がそうなっているので、ここに人材が流入します。
直美を叩いている人も、決して美容医療自体を憎んでいるのではないと思います。金儲けに走ったと思われる医師たちに対する軽蔑や、そのリスクを顧みない行動に対する「嫉妬」の感情があるように思います。
しかし、現場はそこまで直美のことなど気にしていません。
もはや、違う職種だと思っているような感じです。
報酬が低くてもその仕事をやるのかどうか?

いつも思うのが「直美は給与が低くても美容をやり続けるのか?」
答えは
ノーでしょう。
「直美は給与が低くてもやりがいがあれば美容をやり続けるのか?」
答えは
ノーが圧倒的に多いでしょう。
やはり「給与の高さ」は絶対的な魅力であり、頭のいい医師であれば「自分の価値」に対して合理的だと思うかもしれません。
一方で、僕が今、研修医に戻ったと仮定して「直美になりますか?」
答えは、
もちろんノーです。
どうしてですか?
自問自答します。
やりがいですか?
それは多分にあります。
本質的には、ライフワークとして自分の好みではない、が回答になります。
直美は人生を「投機」している
直美とは相場もよく知らない人が
どこの誰かもわからないような人から儲け話を持ちかけられて
今流行りのよくわからない仮想通貨にフルベットしているようなものだと思います。

実際の投資では失敗してもインデックス投資に切り替えたりすることが可能ですが、直美の人たちは社会的資本までもそこにフルベットしているため、保険診療には戻りにくいです。直美の人が、その後美容を一時離脱して、大学病院や市中の病院で勤務医として働くなどという進路は見聞きしたことがほとんどありません。
戻らないのか
戻れないのか
生きてきた世界があまりにも違うため、それまで積み上げてきた「文脈」が保険診療の現場とはそぐわなくなってしまいます。
「人間は一度楽を覚えたら戻れない」も、道徳じゃなくて構造の話で、
人間は“負荷が低い状態”を基準値にしちゃうから、同じ給料でも同じ時間でも、以前よりキツく感じるようになる。結果、戻る判断がどんどん難しくなる。
みんなそれなりに賢いからそこをわかって選択してるとは思うけど、自分には怖くてできない
それが現実的な結論かなと。
まず、自分の親戚・親族には直美はお勧めできませんね。
でも、その人の人生ですから、全力で止めるようなこともできませんけど、
人を軽んじると
いつか自分にしっぺ返しがきます。
そういう原理原則があるような気がしてならないのです。
ですので、直美でもいいけど、真剣に向き合うことが大事ですね。
お天道様は見ています。
結論
感情を排除して理論的な結論はシンプルにこう:
- 直美は「悪」ではない
- ただし “取り返しのつく投資”じゃなく、“履歴ごと賭ける投機”になりやすい
- だから自分はやらない。それだけ
正直、自分の人生にはあまり関係のない話です。ですが、最近何かと話題になってはいるので取り上げてみました。



コメント