自分は人間観察をするのが好きです。
芯のある人を見ていると羨ましく思います。
他人の評価を気にしていないかのような振る舞いに人としての心の強さを感じます。
そのような立ち振る舞いを身につけるにはどのような思考が必要なのでしょうか。
学問はいろんなところでつながっている
自分は医学の専門家の端くれですが、
政治や経済、歴史などに関しては義務教育で学んだ程度の教養しかありません。
ただ最近の日本の政治や経済の出来事を見ていると
どうも納得できないことが多々あります。
これからの日本がどうなるか、どうなっていくのか?
今、世界で起きている様々な事象を注視しています。
それは歴史から政治、経済までの幅広い知識を取り入れようと頑張っています。
テレビや大手メディアから得られる情報はどうも偏っているような気がしてなりません。
最近はメディアにもポジションがあるということに気づきました。
ポジションのない発信者はいないとは思いますが
YouTubeなどのSNSでは大手メディアより自由な発信があるように思います。
たまたま国際政治学の動画を見ていた時に
都市伝説に関わる動画が好きで、陰謀論にハマった時期がありました。
でも「事実は小説より奇なり」とはよく言ったのものです。
多くの陰謀論は実は、陰謀論とレッテルを貼られて誤魔化しにあっているような印象を受けます。
自分がよく見るYouTubeチャンネルににGCS(Grand Strategy Channel)というチャンネルがあります。
そこに非常に興味深い国際政治学に関する動画がありました。
2023年11月29日にヘンリー・キッシンジャー氏が亡くなりました。
アメリカ合衆国の国際政治学者、外交家、政治家です。
それを受けて日本の国際政治学者の伊藤貫先生がキッシンジャーに関して意見を述べた動画を上げておられました。
キッシンジャーの功績と人柄などに関した興味深い内容の動画でした。
中でも印象に残ったのが政治哲学に関する話でした。
それは日々の我々の考えや行動における重要なことを教えてくれているような気がしたのです。
伊藤先生は以下のように3つの階層に分けて物事を議論することが大事だとおっしゃっていました。
・philosophy
・paradigm
・policy
4本立ての動画で、ひとつあたり10-15分くらいですので、興味ある人は視聴して見てください。
リンクを貼っておきます。
話を戻しますが、物事を議論するときには
philosophyが根底にあって
paradigmがその時代の傾向としてあり、それを踏まえた上で
policyを決定していくことが大事であるようです。
この3つの階層を意識して物事を捉え、己の考えを整理していくことの重要性を認識しました。
※以下の説明は正確でないかもしれません。ごめんなさい。
【philosophy】とは、人生哲学、原理、人生観、処世観を意味しており、最も大事な価値判断基準となるものです。国際政治学では宗教、哲学、文化的な価値判断基準、思想を指しているようです。
【paradigm】は、例、模範、典型、といった意味です。国際政治学ではその時代の人々の考え、学派(学閥)といったところでしょうか。
【policy】は、政策、方針、方策という意味であり、いわゆる政治における個々の政策のことを指しています。
伊藤先生は、日本人の議論が深まらない理由として
philosophyが欠如しているからだと指摘していました。
その通りだと思いますし、自分もそうでした。
自分のphilosophyと相手のphilosophyのぶつかり合いが本当の議論です。
相手にphilosophyが欠如していると議論になりません。
お互いのphilosophyを理解しあい、尊重することが大事なのです。
そのような議論や考えの積み重ねが人を成長させ、
さらには人物に深みを与えるのではないでしょうか。
考えがぶれない芯のある人とは自分の中にphilosophyのある人だと思います。
philosophyがあることで大勢の意見(paradigm)に左右されることなく迷いがないのです。
余談ですが
動画の中で、キッシンジャー氏が言ったとされる興味深い内容が以下になります。
・今の政治家にはphilosophyが欠如している
・今の政治家で自分と対応に話せるのはプーチン氏くらいだ
何を言いたいかわかりますか?
まとめ
強い芯を持って生きている人には魅力があります。
それはその人に確固たるphilosophyがあるからだと思います。
自分のphilosophyをしっかりと見つめて決定すること。
相手のphilosophyをしっかりと尊重して決定すること。
それを意識すれば、きっと、もっと強くも柔軟に生きられるのではないでしょうか。
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