太陽光パネルの住宅への設置を促すようなアフィリエイトサイト
これをみていて思うのは
そんなにうまくはいかないだろうという
懐疑的な思い。
太陽光発電に関して、いろいろと思うことがある時点で
自分には「感情」が含まれていて
導入を検討している人にとってはフェアではないかもしれません。
ただ、検討している人の目的はなんでしょうか?
ただただ「経済的かもしれないから」ですよね。
環境のため、なんて思ってのせる人はほとんどいないでしょう
であれば「ちゃんと元が取れるのか?」という視点が最も大事だと思います。
だったら、、
ということで具体的な数値を計算してみたいと思います。
前提条件(自家発電としての利用、蓄電池も購入)
すでに、売電価格が低下しているので「売電による収益で元をとるのは難しい」ことが一般的になっています
そして売電の単価<実際の電気代となっているので
上昇している電気代がどれだけお得になったか?でシミュレーションする方が
現実的で経済性も高いかと思います。
そして、効率良い電気の使用・・・昼間発電した電気を余すことなく利用するためには
蓄電池の導入は必須だと思います。
東京、4人家族
総務省「家計調査(2024年)」によると、4人家族の電気代の平均は月 ¥12,805。
年間で約15万円。
全国4人世帯の年間平均は 約4,200〜5,000 kWh。
東京都内で「南向き30度設置」の条件で、日射量が約 3.73 kWh/m²/日。
太陽光発電システムの設置容量1 kWあたりの年間発電量は、全国平均でおおよそ 1,000〜1,200 kWh/年。
東京都の平均的な設置容量が約 4 kW 程度というデータ。
東京で太陽光パネルを設置している一般的な家庭(設置容量約4 kW)の場合、年間発電量はおよそ 4,000〜5,000 kWh/年と考えるのが現実的な目安です。
前回の計算結果(東京4kWシステムの年間発電量 4,000〜5,000 kWh)と比較すると、発電量 ≒ 使用量となり、上手くいけば「電力自給率ほぼ100%」に近づきます。
→ 設置条件が良ければ、太陽光だけでほぼ年間の電気使用量をまかなえる可能性があります。
初期費用は??
太陽光:4 kW(本体+工事)= 約150万円
蓄電池:10 kWh(工事込)= 約120–160万円(市場相場の目安)→合計 270–310万円。
東京電力の従量単価(電気代):おおむね 29.8/36.4/40.49 円/kWh(3段階)。平均33–38円/kWhで推移
蓄電池の往復効率:~90%(充放電で約1割ロス)。
補助あり、故障なしの最高のシナリオで
10kWhに対し大きめの補助が得られ、蓄電池実質負担が半額近くまで下がるケースで考える。
初期:PV 150万 + 蓄電池(例:140万→70万に圧縮)= 220万円
単純回収:約14.7年(= 220 ÷ 15)
つまり、補助金も使えて
何も起こらない
10年が寿命といわれるパワコンの修理交換もない
という最高のシナリオでも
回収に15年近くかかる・・・
上振れ要因・下振れ要因
自家消費率をどこまで伸ばせるか:蓄電池で昼の余剰を夜に回すほど買電を減らせる。ただし**充放電ロス(~10%)**があるので、入れた分すべては使えない。
電気料金の今後:単価が上がるほど節約額は増え、回収は短縮。世界情勢的には電気代は上昇する予想。
機器更新:蓄電池は10〜15年で性能低下・更新の可能性。更新費を見込むと回収は延びる。同様にパワコンも。
順調に行って回収に15年前後かかる投資はちょっとなぁ
次回は投資として考えてみます
続く・・・
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