大学勤務医です。
医療現場は性善説で成り立っているところが大きいです。
性善説(せいぜんせつ)とは、人間の本性は本来「善」であり、正しい環境・教育・習慣があればその善性は自然に発揮される、という考え方です。中国の思想家・孟子(もうし)が代表論者です。
「人は生まれつき完璧に善い」という主張ではなく、
→ 欲や怒りは誰にでもあるが、善へ向かう素地を前提に、育成と省察で伸ばせるという見方です。
ひと言でまとめると、「人は善くなれる前提で社会や教育を設計しよう」という思想です。

医療現場はまさにこの性善説で成り立っていますし、医療人の多くは性善説が好きで、それが行動判断に大きく影響しています。
最近、よく聞いている「学長🦁」のライブで面白い話を聞きました。
不動産業界を揶揄する言葉で
不動産業界は2種類の人間がいると
1つは「悪いやつ」
もう一つは「それよりももっと悪いやつ」
だそうです。
極端ではありますが、
ある意味言い得て妙だと思います。
つまり不動産業界では「性善説は通用しない」ということです。
実際に、ワンルーム投資などは調べるほど
如何に、リスクの高い投資家がわかります。
しかし、「将来の年金の代わりになるから」「保険になるから」
などとよくわからない理論で購入している看護師さんや医師の話を度々と耳にします。
僕自身は賃貸契約しかしたことがなく、不動産投資の経験はありません。
ただ賃貸契約に関してもこれまで「騙された」という経験はないのですが
ギリギリのところでなんだか騙されてるけど
これは飲むしかないなという契約や条件はいくつかあるなという所感です。
医療人は「性善説」が思考に根付いているためか
世の中に出ると、面と向かって話しているスーツ姿の相手が「性善説」に基づいて行動している
と考えてしまいます。
こうして、性善説に基づく医療人は
性善説が通用しない業界に騙されてしまうことが多々あるのではないでしょうか?
人を疑うのは疲れます
できれば人を疑うことなく生きたいものです
ただし、騙す人は一定数います
性善説が通用しない業界や相手がいることを十分に理解して
世渡りすることが如何に大事であるか
多くの人が理解してくれると嬉しいなと思いました。

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