政治、金融、そして仕事やお金にまつわる日常の悩み。誰しもがどこかに不満を抱えていて、「本当は裏で何かが動いているのではないか」と疑念を抱くこともあるでしょう。SNSでは陰謀論めいた話が飛び交い、それに対して怒りや不安を感じることもあるかもしれません。
けれども、そんな混沌のなかで、一度立ち止まって考えたいことがあります。
私たちは今日という日を、何ごともなく生き延び、食事をとることができた。実はそれは、世界全体から見れば「当たり前」ではありません。世界では1日あたりおよそ15万人が亡くなっているという事実をご存じでしょうか?
この記事はこんな人に
- 社会の構造に疑問を感じている方
- 陰謀論や政治批判に疲れている方
- 毎日の生活に感謝の感覚を取り戻したい方
- 「選択」と「俯瞰」の意味を深めたい方
「不満」は感情の自然な反応
私たちは、不公平や理不尽に直面すると、怒りや悲しみを抱くものです。政治家の不誠実な言動、金融政策の不透明さ、物価高騰と給与の乖離……どれもが私たちの生活に直接影響を及ぼします。
それゆえに、陰謀論や“裏の真実”に惹かれるのも自然なことです。「なぜ、こんなにも生きづらいのか?」という問いの裏返しでもあります。
1日に15万人が亡くなる世界で
世界では、1日あたりおよそ15万人の命が失われています。年間で約5,700万人。毎秒2人が亡くなっている計算です。
その多くは加齢や病気によるものですが、事故、災害、戦争、そして予期せぬトラブルによる死も少なくありません。
こうした現実に触れると、私たちが今日を何事もなく終えられるということが、いかに貴重かが見えてきます。「生きていること」自体が、すでに守られた奇跡であるとも言えるのです。
解像度を上げて、選択するということ
情報が氾濫する現代では、私たちは自ら「選ぶ」という力を意識的に取り戻さなければなりません。陰謀論を鵜呑みにせず、しかし一笑に付すこともなく、「なぜこの情報が出てきたのか」「誰が得をするのか」という問いを立てることで、思考の解像度は上がっていきます。
そしてその選択は、自分自身の利益だけでなく、「誰かのため」「社会全体のバランス」のためという視座からも行う必要があると感じています。
俯瞰するという生き方
自分の苦しみを抱えながら、それでも他者を想像できる人がいます。
そういう人は、きっと日々の「小さな感謝」を忘れていない。
今日の食卓にのぼった米粒一つに、農家の手間と天候と、物流の仕組みがあることを知っている。
子どもの笑顔に、一日の終わりの静けさに、安らぎを感じられる。
俯瞰して生きるとは、こうした無数の「恩恵」を意識しながら選び、動き、生きるということなのかもしれません。
まとめ
不満や疑念は、私たちの感情の一部として自然なものです。しかし、その感情に囚われず、「今日、生き延びたこと」そのものに感謝を向けてみること。
そして、情報の波に溺れず、主体的に選び取る姿勢を持つこと。
その上で、自分だけでなく、他者や未来を見据えた俯瞰のまなざしを育てること。
それが、15万人が亡くなるこの世界で、私たち一人ひとりができる、静かで確かな希望の持ち方なのだと思います。
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