注文住宅を建てると決めたら、まず直面するのが「土地探し」。
ですが、これが本当に難しい。
予算・条件・将来性…とにかく悩みが尽きません。
結論から言えば、土地選びは「縁」です。
出会うべくして出会ったような感覚、理屈では割り切れない巡り合わせ。
良い土地には、どこか”引き寄せられる”ような力があります。
この記事では、私たち自身の体験を交えながら、土地選びのポイントや注意点についてまとめました。
これから家づくりをする方の参考になれば幸いです。
■ 土地選びは「物理的条件」+「相性(ご縁)」で考える

土地選びは、単に立地や価格だけでなく、感覚的な相性もとても大事です。
それでもまずは、冷静に物理的な条件を整理しておく必要があります。
◆ 土地選びの主なチェックポイント
- 価格と資産性
→ 自分たちの予算に合っているか、地域の将来性も含めて検討。 - 利便性
→ 駅や商業施設へのアクセス、小学校までの距離など。 - 災害リスク
→ ハザードマップ、水害・液状化、地盤の強さ、擁壁の有無。 - 治安と環境
→ 夜の明るさ、交通量、隣人や近所づきあい。 - 土地の法的整備状況
→ 境界の明確さ、越境、用途地域などの法的条件。
特に「隣との境界が曖昧」「擁壁が崩れそう」といったトラブルの多い土地は、後から大きな問題に発展することもあるため要注意です。
■ 理想を求めすぎると、決められなくなる

土地探しをしていると、「もう少し駅に近ければ…」「あと5坪広ければ…」と、どんどん欲が出てきます。
ですが、100点満点の土地はほとんど存在しません。
我が家では、奥さんの実家に近いエリアに絞って探しました。
土地勘がある地域だったため、周囲の環境や治安についても安心感があり、
結果としてスムーズな選定につながりました。
■ 最終的に決め手となるのは「予算と余裕」

いくら条件が良くても、予算を超える土地を選んでしまうと、その後の家づくりに大きく響きます。
例えば、住宅ローンの審査を受けた段階で、「これ以上は厳しい」と実感しました。
ローンは借金です。
返済に追われて生活にゆとりがなくなるのは本末転倒です。
特に注文住宅では、土地と建物の両方に予算配分が必要です。
■ 土地価格が建物の仕様を左右する

土地にお金をかけすぎると、家の仕様や設備で妥協せざるを得ません。
建築費用には、以下のような細かい項目が含まれます:
- 屋根材・外壁・断熱材
- 窓・玄関
- キッチン・お風呂・トイレ
- 外構(カーポートやフェンスなど)
- 電気・給排水・ガス・空調
- 足場費用や設計料、税金、各種申請料
とくに断熱材や窓などは住宅性能に関わる重要なポイントですし、キッチンやお風呂は暮らしの満足度に直結します。
土地価格を抑えられれば、それだけ夢のある家づくりができます。
■ 実際に購入した土地について

私たちが最終的に購入した土地は、一度他の方に取られてしまったものでした。
ですが、その方の住宅ローン審査が通らず、再び私たちにチャンスが巡ってきたのです。
問題点は2つありました。
- 擁壁と土留めの確認
- 隣地との越境問題
しかし、工務店さんと一緒に現地を見に行き、問題点とリスクを丁寧に確認しました。
書類にも残し、納得した上で契約。
そして何より、「この土地に住んでいるイメージができた」ことが最終的な決断の理由でした。
理屈よりも、“縁”を感じたのです。
■ 土地選びの結論:完璧な土地より、納得できる土地を

土地選びは、家づくりにおける最初の大きな関門です。
たとえ完璧な条件でなくても、納得して決断できることが何よりも大切。
最終的には、「この土地でよかった」と思えるようなプロセスを経ることが、満足感につながります。
同じ土地はふたつとありません。
だからこそ、出会ったときの“ご縁”を大切にしてください。
■ まとめ|良い土地に出会うために

- 土地探しは時間がかかる。1年かかっても焦らない。
- 工務店や信頼できる不動産屋と連携する。
- 物理的な条件+感覚的な「縁」で判断。
- 最終的には予算と余裕がすべてを決める。
- 迷ったときは「そこに住む自分の未来」が想像できるかで判断。
あなたにも、心から「この土地でよかった」と思える素敵なご縁がありますように。
余談ですが、土地選びは、物理的条件だけでなく「気の流れ」や「その土地が持つエネルギー」といった目に見えない要素も重要だと感じています。
実際に私たちが土地を選ぶ上で参考にした風水の考え方については、こちらの記事に詳しくまとめています。
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