これまで、注文住宅での家づくりを決めてから
土地選びに関して、および、工務店にお願いするまでの経緯を書いてきました。
今、住宅に関して打ち合わせをしている最中です。
住宅の仕様の選択に関して書こうかと思ったのですが、
最初は、大前提とする家づくりの価値観に関する内容です。
家づくりで大事なこと、まずは芯を建てる
これはあくまでも個人の意見です。
家づくりでまずありきは、予算です。
土地の予算、住宅の予算をあらかじめしっかりと決めておくことです。
その配分をもとに土地を選び、外構費用も含めた住宅の仕様を検討する必要があります。
そして家づくりをお任せできる優良な工務店さんにお願いすることが大前提となります。
上手なお金の使い方は難しい
住居費用は人生におけるコントロールすべき大事なコストになります。
お金は、心の余裕のためにたくさん所持しておくことも大事です。
我々は、働いてお金を稼ぎ、生活費から余った分を貯金や投資などをして資産を運用・管理します。
それは「今使う分」と「後で必要になる分」をバランス良く仕分けすることです。
例えば、インデックス投資の取り崩し方が難しいと言われています。
お金を運用し始めると増やすことが楽しくなります。
今度は上手に使うことが課題となります。
自分の人生を豊かにするためにお金を使いたい。
それが何であるかは人それぞれであるかと思います。
自分にとって上手にお金を使うこととは?
人のために使うこと。
しっかりと価値のあるものに対価を支払うことだと気づきました。
家づくりの予算の考え方
予算をケチる。
必要なコストを削ることでいい物作りができなくなるという不安がありました。
良いものは高いというのが普通です。
予算に合わせて優先順位をつけていくしかありません。
問題は金額に見合った価値があるのか?
その金額は価値に見合った価格設定なのか?
消費者も悪い?
住宅に限らない話だと思うのですが、
消費者はその商品やサービスの裏にある企業努力や背景を知らないことが多いです。
すると結局は「安ければ良い」と値段で判断します。
売り手も買い叩かれていれば良いものを作る気力など失せると思います。
そうして価格と質のアンバランスが生まれるのではないかと思います。
価格には理由がある。
良いものは高い。安かろう、悪かろう。
消費者はそのことを理解すべきです。
価値に対して適正な価格を提示することが仕事へのプライドや消費者への思いやりの表れだと思います。
それを受けとめる消費者も価格だけで判断をしない。
双方を理解して、どちらか一方が有利・優位になるのは避けたいですよね。
そうやって信頼関係が成り立ち、良い家づくりのスタート地点に立てるのだと思います。
安さを売りにしているのではなく、消費者にも価格の適正に関して理解を求めるような工務店さんがいい仕事をしてくれるんではなかろうか。
誰かのために使ったお金や、気持ちよく送り出したお金はいつか見える見えないは別として“価値”となって自分に返ってくる。良い循環を大事にするのだ。
三方良しとは?
三方よしは近江の商人が広めた商売に関わる考え方です。
古き良き考えだと思います。
いいものが長続きする世の中・時代であって欲しいです。
近江(現在の滋賀県)に本店を置き江戸から明治にかけて日本各地で活躍した近江商人。
彼らが信用を得るために大切にしていたのが、買い手よし売り手よし世間よしという「三方よし」の精神でした。
近江商人は「三方よし」をモットーに、自らの利益のみを求めることなく、多くの人に喜ばれる商品を提供し続けました。
そうして少しずつ信用を獲得していったのです。
さらに彼らは利益が貯まると無償で橋や学校を建てたりと、世間の為にも大いに貢献しました。
つまり三方よしとは「商いは自らの利益のみならず、買い手である顧客はもちろん、世の中にとっても良いものであるべきだ」という現代の経営哲学にも通じる考え方なのです。
この「三方よし」の精神は現代の日常生活においても、相手よし 自分よし みんなよしという言葉に置き換えられる大切な考え方です。(引用:三方よしを世界に広める会)
会社には利益が必要です。
消費者としての我々はサービスをできるだけ無料や安く受けられることに慣れきっていませんか。
売り手としての我々はただ利益を上げることが目的となっていませんか。
三方良しの考えのように利益は手段であるべきだと思います。
売り手も買い手もそれを理解した上で取引をするべきだと思います。
優良工務店は自分で探すしかない?
注文住宅に還元されるコストのひとつとして、宣伝・広告費・営業費があります。
何かしらのサイトのランキングに掲載してもらうにはある程度の宣伝・広告費が必要になると思います。
人気ランキング?口コミのランキング?なんのランキングですか?
よく考えてみてください。
そのサイトにどれだけ広告費を支払えるのか?
企業の体力ランキングではないでしょうか。
その広告宣伝費は巡り巡って誰が負担するのか?ということです。
ただ、事業を拡大するには十分な宣伝・広告・営業費用が必要であることは事実です。
ランキングに掲載されていることが悪ではないと思います。
その仕組みを理解した上で、それでも十分な価値を提供していると判断できれば、その企業にお願いをすれば良いことなんだと思います。
適正な価格で注文住宅を建てるには、宣伝・広告をしていない工務店を探すのもひとつの手段です。
有名なサイトのランキングよりも、自分で地道にアンテナを張って探すしかないと思います。
そこはYouTubeとか、ブログとかにヒントがありそうですね。
まとめ
家づくりで重視したいこと。
シリーズの1ページ目です。
現実問題、予算が一番大事だと思います。
ただし、安ければいいというマインドでは支払った金額に見合った価値を得られないことも多いと思います。
正直、ハウスメーカーの方が情報も多いので、デザインなどの提案力含めて
「大手に任せておけば安心」です。
自分は価値に見合った金額を適切な人にお支払いすることを前提に工務店さん探しをしました。
結果、三方よしを掲げる工務店さん(宮大工さん)とご縁がありました。
家づくりは現在進行形です。
結果、どうなるのかは今後のお楽しみです。
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