「人は人、自分は自分」では終わらない——価値観を育て続けるという生き方
「人は人、自分は自分」。そう言い切ることは簡単ですが、それだけで人生がうまくいくほど、世の中は単純ではありません。未熟な自分を受け入れ、人の良さに心を開き、価値観を柔らかく更新していく——それが僕の考える「成熟」なのです。
自分らしさとは何か??
「人は人、自分は自分」。
SNSや自己啓発書でも頻繁に見かけるフレーズですが、この言葉には一種の“自立の香り”があります。
しかしその裏側に、他者からの学びを拒絶する硬さが潜んでしまうこともあるのです。
たとえば、自分と違う考えを持つ人と出会ったとき、「あの人はあの人、自分には関係ない」と壁を作ってしまえば、そこに交流も変化も生まれません。
つまり、「人は人」と言い切ることで、自己防衛が過剰になってしまう危険もあるのです。
成長の可能性は無限大、自分で上限を決めつけない
では、どうすれば他者と関わりながらも、自分を見失わずにいられるのでしょうか。
僕が大事にしているのは、「自分はまだまだ未熟だ」という認識を持つことです。
これは、自己卑下ではありません。
むしろそれは、自分の中に「これからも変われる可能性」を残すことなのです。
人の話を聞き、感銘を受け、自分の価値観を少しずつ調整していく。
それは、弱さではなく、柔らかさ。
自分という「器」を大きくしていく作業です。
時代の変化に応じて、自分も変化する
「こうでなければならない」という硬直した価値観は、短期的には安心をもたらすかもしれません。
しかし、時代も人も変わり続ける中で、自分の内側だけに閉じこもっていては、人生の多様な味わいを感じることはできません。
むしろ、「自分の考えは常に暫定的である」と認識しながら、人の良いところを吸収し、咀嚼して、自分の言葉で語れるようになることが、本当の「自分らしさ」につながっていくのではないでしょうか。
価値観を修正し続ける人生は、決して楽ではありません。
時には混乱し、時には自信を失うこともあるでしょう。
けれど、そのプロセスこそが生きるということなのだと思います。
ブレないことと変化を受け入れる柔軟性
「人は人、自分は自分」。
それでいて、「人の良い考えは、自分に取り込む」。
この二つの姿勢を同時に持つことができたとき、僕たちはもっと自由に、そして誠実に生きられるのではないでしょうか。
まとめ
「人は人、自分は自分」。
それは確かに、大事な生き方のひとつです。
けれどそれだけでは、人生の可能性を狭めてしまうこともあります。
自分の未熟さを受け入れ、人の良さに耳を傾け、柔軟に価値観を更新していくこと——
それは不安定なようでいて、実はとても豊かで、安心できる道なのです。
自己成長とは、完璧な自分を目指すことではなく、常に変化する環境の中で、他者理解と自己認識を往復しながら、自分らしさの探求をやめないことなのかもしれません。


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