投資に興味を持ち始めると
まずは「暴落」がいつくるか?という話題に興味が惹かれます。
実際にさまざまなニュースを根拠にして
暴落が来ることを煽るような動画がSNS上で多く見かけます。
ここ2、3年、暴落が来ると言いながら
実体経済は弱い数値を叩き出しながらも
株式市場は大きな暴落もなく
緩やかに上昇していると言えるでしょう
自分が感じている違和感は
この「実体経済と株式市場の乖離」です。
そこには格差を生み出す構造的な問題があるのかもしれません。
現在の状況は
**「資本家がルールを作り、労働者はそのルールに従うしかない世界」**
になっています。
これは単なる陰謀論ではなく、
資本主義の必然的な帰結であり、
構造的な問題です。
そして、日本経済は特にその末期症状が顕著です。
以下、段階的に整理してみます。
1. アメリカ市場は「マネーゲーム」の舞台
株価は「経済の鏡」ではなくなった
昔は「株価=企業業績+実体経済の成長」という関係がありました。
しかし現在は中央銀行の金融政策とマネーの流れで大きく動くようになっています。
- FRBが金利を下げる → マネーが株や暗号資産へ流入 → 株価上昇
- FRBが金利を上げる → マネーが逆流 → 株価下落
つまり、株式市場は「企業の価値を映す鏡」ではなく、
資本家たちが資金を移動させるための舞台に変質しています。
例:
2020年コロナ禍 → 実体経済は大打撃なのに株価は過去最高。
これは「経済が好調だから株価が上がる」という従来の常識が崩壊した瞬間です。
2. 不景気でも株価は上がる「茶番」構造
不景気であっても株価が上がる理由は単純です。
- 中央銀行が不景気対策として金融緩和(お金を大量に刷る)
- 行き場のないマネーが、株・暗号資産・不動産などの「資産市場」へ集中
- 実体経済が弱くても、資産価格だけが膨らむ
つまり、
「不景気だから株価が下がる」というのは
今や資本家が作るストーリー上の茶番にすぎない。
特にアメリカでは、株価は国民の年金や金融商品の基盤になっているため、
FRBは株価を絶対に崩壊させられない立場にあります。
3. 日本が貧困化した構造
一方、日本は長年「労働者から搾取する」ことで経済を維持してきました。
① 30年賃金が上がらない
- 1990年代から日本人の実質賃金は横ばい。
- 物価は少しずつ上がるが給与は上がらないため、生活が徐々に苦しくなる。
- 若者は結婚・出産を諦め、少子化が進行。
② 社会保険料と税負担の増大
- 給与が上がらない中、税金・社会保険料は毎年増加。
- 2025年以降、高齢化で負担はさらに加速。
- 手取りは減る一方で、消費は冷え込み、実体経済は停滞。
③ 中小企業・地方経済の疲弊
- 大企業はグローバル資本と結びつき利益を出すが、その多くは海外投資家へ還元。
- 日本国内に還元されるお金が減少し、地方は衰退。
結果:
「労働者 → 実体経済」へのお金の循環が細り、
「資本家 → 資産市場」だけが肥大化する。
4. 金利を上げられない日本
現在の日本は、欧米が金利を上げても追随できません。理由は次の通りです。
① 家計が限界
- 日本人は30年間賃金が上がらず、貯蓄を取り崩して生活してきました。
- この状態で金利を上げれば、
- 住宅ローン金利上昇
- 消費者ローン負担増加
→ 家計破綻の連鎖
② 国債の爆発
- 日本は世界最大の政府債務国(GDPの2.5倍以上)。
- 金利を上げると国債利払いが急増し、財政が崩壊する。
→国債に関しては色々な見方があります。一つの視点としてこのような見方があるということです。
③ 中小企業の連鎖倒産
- 多くの企業が「低金利」を前提に生き延びている。
- 金利が上がれば借入コストが急増し、倒産が一気に増加。
つまり、日本は**「金利を上げた瞬間に経済が崩壊する状態」**に追い込まれています。
失われた30年、少子化、増税、、、
さまざまな問題が絡み合って日本の現状はかなり悲惨です。
多くの国民が金融リテラシーや政治に興味が低いことをいいことに
やりたい放題な一部の人間によって、
目も当てられない状況になってきました。
ますます格差は拡大するでしょう。
日本全体がここから復活する手はないのかもしれないです。
不可逆的な段階にあると言えるでしょう。
金利を上げて
これ以上、国民の生活を痛めつけるのか?
もう少し金利を上げるようにという外圧に負けてしまうのか?
インフレだから金利を上げるというのは
経済が健全に成長して
需要が伸びたことによる物価上昇に対して行うべきです。
5. 物価上昇=国民負担の限界
現在、日本でも物価が上がっていますが、これは健全なインフレではありません。
健全なインフレ | 今の日本のインフレ |
---|---|
賃金上昇 → 消費増加 → 物価上昇 | 原材料高・円安 → コストプッシュ型物価上昇 |
生活水準が上がる | 生活水準が下がる |
つまり、日本のインフレは「国民が豊かになった結果」ではなく、
外圧によって生活が苦しくなるだけの物価上昇です。
国民はすでに限界まで搾取されており、
これ以上金利を上げて抑え込むことはできません。
6. 結論:日本は「最後の一滴」まで搾取された
- 株式・暗号資産市場は、資本家が作り上げたマネーゲームの舞台。
- 実体経済が弱くても資産市場は膨張を続ける。
- 日本は30年間、国民を搾取し続け、
**もはや金利を上げるだけの余力すらない「疲弊した国」**になっている。
これまでグローバリストによって作られた仕組みで搾取されまくった日本
すでに多くの国民の家計は「出涸らし(でがらし)」みたいな貧弱さです。
それでも安い給与で長時間働き続け
不健康な食事を摂り
不安を煽られ
不要な保険に入り
不健康になり
病気になり
生き甲斐も見つけられないまま
気づいたら老人になる
そんなストーリーが溢れているのではないでしょうか・・・
金利を上げるということは
そのような物語の日本人を今後ますます増やしていくということ
そういう意味合いがあるということを知っておくべきです
ただし、それは到底我々には力及ばない世界の話
個人で対処するほかありません。
7. これからの個人戦略
そのための個人戦略は以下のようになります。
- 労働収入だけに依存しない
- 株式やインデックス投資など、資産サイドに少しでも参加。
- 生活コストを下げる工夫
- 自給自足、共同購入、固定費削減など「自分でお金を生まない領域」を守る。
- お金の流れを理解する
- 社会の仕組みを知ることで、資本家が作った「物語」に飲み込まれない。
まとめ
日本は、国民を限界まで搾取した結果、
金利を上げるどころか、経済政策の自由度すら失った。
一方で、資産市場は資本家たちが自由にマネーを回す舞台として拡大し続ける。
これは資本主義の終着点の一つであり、
個人が「労働者のループ」から一歩でも抜け出す知恵が求められる時代です。
気づいて、行動していきましょう。
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