価値観とご機嫌

マインドフルネス

大学病院の勤務医です。
先日の記事「じょうぶな頭とかしこい体」を書いていて
自分もまだまだ未熟ながら
前に進んでいるという実感はあります。
ただ、完璧はないので考えはとまりません。
でも、完璧ではないから人生は意味深く面白いと思います。

「生き方」という哲学

どう生きるか?という哲学や価値観は
人から影響を受けて修正していく側面もあるとは思いますが
結局のところは自分が体験したこと、感じたこと、考えたことをベースに
自分自身で形成していくものだと思います。
人の受け売りはその時は心動かされても、少し時間が経つと流れていってしまうものです。

価値観を磨くということの目的は
この世を心地よく生きていくことにあると思います。
そして価値観は日々のトレーニングで意識的に研ぎ澄ませていくことが可能です。

価値観が原因で湧き上がるのは「感情」です。

価値観を計測するものが「感情」

おのれの中にある価値観を計測するものが「感情」だと思います。
外の世界で起きている事実と、それに対して湧き上がった自分の感情を整理整頓することで
自分の現段階での価値観を測ることが可能です。

頭で理解している価値観があったとしても「心が追いついていない」のであれば
それは本当に自分の中に浸透した価値観ではないということです。
自分のモノにはできていない状態です。
それを理解するだけでも大きな前進でしょう。

これからより浸透していくようにトレーニングしていくのみです。
成長の余地あり、とプラスに捉えましょう。

マイナスな感情と向き合う

特にイラつき、悲しみ、怒りなど「マイナスな感情」が湧いたときは
その原因となった出来事をしっかりと分析することが大事だと思います。

しかし悲しいことに(あるいは不幸なことに)多くは自分の影響の輪の外で起きていることだということ
自分ではコントロールできないことが原因であることが多いのです。

外の世界が変えられないのであれば
自分の感情をコントロールするしかないと思います。

しかしこれが想像通り難しいのです・・・。

自分の機嫌は自分で取る

職場にいる東大理三を卒業した先生がよく言っている言葉が
「大人になったら自分の機嫌は自分で取ろう」です。

まさに、変えられない世界や出来事に対して
自分を変えていく、あるいは自分の感情を変えていく
そんな態度や力が必要だと思います。

価値観と世界との距離感

家庭、職場、学校、地域、SNSなど社会は多層化しています。
そしてそれぞれの社会との関係性は人により違います。
家庭に長く生きている人もいれば、SNSの世界で自分の居場所を見つける人もいます。
それぞれが異なる価値観でそれぞれの社会との関わりを持っています。

どの世界で生きようとも
ご機嫌な自分を手放さないことが非常に大事だと思います。
それは自分の思い通りに世界を動かそうとするのではなく
世界との適切な距離を保つことだと思います。

外の世界との距離感の取り方は価値観が物差しになります。

いつか来る未来はいつに経っても来ない

明日やろうはばかやろう

そんな言葉があるように、
「いつかよくなる」「いつかやる」という甘えた考えではビジネスの分野では成功しないと聞きます。
いつかはいつまで経っても来ないのです。
これはなかなか行動を起こさない人に向けた言葉です。

一方で、「いつかよくなる」ことを信じて自分のするべきことに集中することは大事です。
無責任な「いつかよくなる」と
人事を尽くして天命を待つかのような「いつかよくなる」があると思います。
両者の違いは相当なものであり、無責任な「いつかよくなる」に頼るということは
「今を生きることを放棄している」と思います。

人の思考の多くは過去や未来のことを考えていると言います。
今を大事に生きることを意識してみると「いつかくる未来」を手繰り寄せることができるかもしれません。

話はまとまらないけれども

・自分の感情を把握する
・影響の輪の外の出来事を認識する
・良い精神状態を維持する
・今を生きる

そんなことを意識して少しても
生きやすい価値観を形成することができれば自分に言い聞かせています。






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