本質を考える医師です
先日、無事に地鎮祭→地盤改良→基礎工事と順調に工程が進み、「上棟式(じょうとうしき)」という大きな節目を迎えました。(もう完成しています)
この記事では、上棟式の意味や目的、そして私が実際にやってみて感じたこと、さらには工務店さんとのやり取りから学んだ**“見えない部分に宿る日本のものづくりの精神”**についてご紹介します。
これから注文住宅を建てようとしている方、上棟式をやるかどうか迷っている方の参考になれば幸いです。

■ 上棟式とは? その意味と目的

そもそも上棟式とは、建物の骨組みが完成したタイミングで行う儀式です。
現代では簡略化する家庭も増えていますが、私たちは**「やってよかった」と心から感じています。**
上棟式を行う主な目的は、以下の5つです:
1. 工事の安全祈願
→ これまでの工事の無事に感謝し、今後の工事の安全を祈願します。
2. 職人さんたちへの感謝の気持ちを伝える
→ 実際に現場で汗を流してくれている大工さんや関係者に、直接「ありがとう」を伝える貴重な機会です。
3. 現場関係者との信頼関係を築く
→ お互いの顔が見える関係性を作ることで、その後のコミュニケーションも円滑に。気になる点を相談しやすくなります。
4. 日本の伝統を継承する
→ 上棟式は、古くから続く日本の伝統的な行事です。大人として、親として、子どもたちにも文化を繋げたいという思いも込めました。
5. 家づくりの節目を実感できる
→ 「ここまで来たんだ」という実感は、これからの工程へのモチベーションにもつながります。
■ なぜ上棟式をやろうと思ったのか?

私たちがお世話になっているのは、普段は主に寺社建築を手がけている工務店さん。
そうした背景もあり、上棟式などの伝統行事をとても大切にされています。
もともと私自身、「日本の文化や精神性を子どもたちに残していきたい」という想いがありました。
上棟式は、ただのイベントではなく、“目に見えないもの”に感謝する時間でもあると感じています。
■ 上棟式までにかかった期間と理由

基礎工事が終わってから、上棟式まで約1ヶ月の期間が空きました。
「もう少し早く進まないの?」と思っていたのですが、工務店さんによると、基礎にしっかり水分を吸わせ、固まるまでの“待ち”の期間だったそうです。
最近では短期間で家を建てるハウスメーカーも多いですが、急がずにじっくりと作る家には安心感があります。
お近くの新築現場などを見てみると、基礎から上棟までのスピードの違いに気づくかもしれません。
■ 見えないところへのこだわりに感動

余談ですが、私がとても感動したのが「基礎の鉄筋組み立て」の話です。
普通は複数人で作業をするところですが、今回お願いしている業者さんは、なんと一人でコツコツと鉄筋を組み立てていたのです。
「住宅が小さいからかな?」と聞いてみると、
「いいえ。大きな寺社でも、すべて一人でやっています」とのこと。
“神は細部に宿る”
まさにその言葉を体現しているような仕事でした。
普段は見えなくなる部分にも一切妥協せず、丁寧に、誠実に取り組むその姿勢に、日本の“ものづくり精神”を強く感じました。
こういう職人さんとご縁があったことに、ただただ感謝です。
そして私自身も、**「目に見えない部分に心を込める」**という姿勢を、自分の仕事にも活かしていこうと強く思いました。
■ 上棟式、やるべきか?

もちろん、上棟式は「絶対にやらなければならない」ものではありません。
でも、やることで得られるものの深さを、私は今回実感しました。
感謝の気持ちを伝える。
節目をしっかり意識する。
人と人とのご縁を深める。
どれも、家という“人生の土台”をつくる過程において、決して無駄にはならないはずです。
■ まとめ
- 上棟式は「儀式」ではなく「感謝の場」
- 見えないところにこだわる職人の姿に感動
- 日本の精神性や伝統を感じる大切な時間
- やるか迷っている方には、ぜひ一度検討してほしい
最後までお読みいただきありがとうございました。
これから家づくりを考えている方のヒントになれば嬉しいです。
今後も、建築中の気づきや感動を少しずつ記録していきたいと思います。
コメント