僕が医学生に必ず伝えていること
このテーマに関して話していきたいと思います。

「お金の勉強をしとけよ」
僕は大学病院で働いているので、実習に来ている医学生たちと話す機会があります。
世代を超えてコミュニケーションを取ることは大事だと思っています。

僕にとっても、20代の人がどんなことに興味を持って、どんな考えを持っているのかは純粋に面白い。
だから、できるだけ一方的に診療科の知識を教えるだけで終わらせたくない。
これからの彼らの人生にとって、医師として良い道を進むきっかけを、ほんの少しでも渡せたらいいなと思っています。

僕が必ず聞く質問がある
医学生に会うと、僕は必ず問います。
「40代で、どんな人生を送っていたい?」

そして、そこから逆算して人生を考えるように伝えます。
その上で欠かせないのが、**「お金の勉強をしておくこと」**だと話します。

理由はシンプルです。
僕は現場で、経済的な事情を背景に、本当に続けたいことを諦める医師をたくさん見てきたからです。
30代半ばに、静かに転換点がやってくる
30代半ばに差し掛かると、ちょっとこれまでの人生とは違う感覚が出てきます。

専門医を取って2〜3年。
「一人前に近づいた」という手応えもある。
一方で、体力的な衰えを感じることが増えてくる。
家庭ができ、子供が生まれ、自分だけの人生ではなくなる人もいる。

開業医のご子息なら、父の引退がちらつく。

それまで臨床医としてひたすら研鑽することに迷いがなかったはずなのに、ふと立ち止まって、大きな決断や進路変更に悩むことが出てきます。
肉体的、経済的、社会的、精神的な転換点が、その頃に静かに忍び寄ってくる。

迷いの正体は「体力」と「お金」であることが多い
急性期を主戦場にしてきた30代前半までの働き方に、ふと疑問が差し込む。
「このままでいいのだろうか?」
「続けられるのだろうか?」
その原因の多くは、急性期を続けることへの肉体的な不安と、給与面での不満です。
僕はこれを、**医師が社会に出てから迎える“人としてのモラトリアム”**みたいなものだと思っています。

この先の進路を、自分の心の声に従って生きるのか。
あるいは、いかにコスパ・タイパよく過ごすことを目的にするのか。
それによって人生の輝きや満足度は大きく変わる。

医師という職業の特殊性
同じような偏差値で普通の社会人になった人たち。
同じような年収を稼ぐ一流サラリーマン。
商社や金融で働く人たちは、僕らよりずっと厳しい競争社会で戦っています。

彼らは会社に逆らうことが簡単じゃないし、独立することも開業とは比べ物にならないほど厳しい世界だと思います。
一方で、日本の医師は、納得がいかなければ病院を辞め、次の病院も比較的見つかりやすい。
給与が大きく下がることも少ない。

つまり、医師は──
儲け主義に走らなくても、自分の倫理観や道徳観に全力投球しても、それなりに生活が保証されやすい職業だと言えます。
だからこそ僕は、本当に思うんです。
せっかく医師になったなら、自分の正義を貫いてほしい。

そのために必要な最低ラインとして、僕は「お金の勉強」をしてほしいのです。
医師は高給。でも、思ったほど余裕は出ない
医師は世間一般から見れば高給です。
でも、決して今の日本では「贅沢できるような収入」ではありません。特に勤務医は。

ちょっとしたブランドものや高いレストランに行けば、収支はすぐトントンになる。
そして世間の「医師=金持ち」という認識に引きずられて、浪費しがちになる。
気づいたらこうなる。
「あれ?貯金なくない?」
「税金高くない?」

そして、騙されるんです。
そして“よく分からない商品”にやられる
リテラシーが低い状態のままだと、医師はわりと簡単に狙われます。

貯蓄型保険。
節税もセットになった投資商品。
ワンルーム投資。
聞こえは良いけど、仕組みを理解しないまま契約してしまう。

そしてキャッシュフローを良くするために、本来やりたかった医師人生を少しずつ諦めていく。
「本当は違う」と思いながら、稼げそうな市場へ自分を誘導してしまう。
それでいいのであれば、それでいい。
ただ、僕の体感では、多くの医師や医学生は真面目です。
金儲けに走る人間が大きく見えるだけだと思っています。
だからこそ、尚更。
せっかく恵まれた状況にいるなら、完全燃焼してほしい
医師という職業は、ある意味で恵まれています。
だからこそ、あなたの能力や思いを、途中で萎ませてほしくない。
繰り返し言います。
そのために必要なのが「お金の勉強」です。

「先生」と呼ばれる職業は、自分を含めて社会のことを知らない人が多い。

世間は「収入が多い」という目で見てきます。
でも実際は、思ったほど余裕は出ない。特に勤務医は。
だからこそ、悪人のカモにならないように。
そして、自分の正義を守れるように。

お金を“道具”として使えるようになってほしい。
お金の使い方は、人生の満足度に直結する
最も幸せな生き方と、最も幸せなお金の使い方に気づくことが、何よりも幸福に近づける。
少なくとも僕はそう信じています。
見栄のための消費よりも、家族に買っていく「ちょっとしたブーケ」の方が、よほど価値が高いと思う。
もちろん予算内なら、どっちでも別にいい。
でも僕は、そういうところに幸福の本質があると思っています。

いつも時代になっても本というのは
特別な体験と思考を我々に与えてくれます。
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