日本を良くするための行動のひとつとして
食事の重要性を広めたり、
現代の我々の食の問題を提起することにあると思います。
健康問題から、農業の問題まで真剣に考えることが重要です。
それを次の世代にしっかりと伝えること、引き継ぐことが大事です。
それを食育というのかもしれません。
食育という言葉の生まれた時代よりも
現在の食育はより重要性を増しているように思います。
なぜなら、それほど「食」が軽視される社会ができているからです。
石塚左玄の食育の訓え
健康にも気を使って、食事について普段からしっかりと向き合っていこう。
食育って言葉を聞いたことがあるけど、これってどういう語源だろうか、、、?
食育に関して文献を調べてみました。
石塚左玄という方に辿り着きました。
どうやらここが出発点のようです。
左玄は、1851年に福井市子安町(現、宝永4丁目)に生まれました。
漢方医学を学び、医師と薬剤師の資格を有していました。
1896年の『化学的食養長寿論』で、
学童を持つ人は、躰育も智育も才育もすべて食育にあると考えるべきである。
とし体育、知育、才育の基本となるものとして食育の重要性に関して触れています。
民族の伝統的食習慣を軽々しく変えるべきではない。地方に先祖代々伝わってきた食生活にはそれぞれ意味があり、その土地の食生活に学ぶべきである。
食の栄養、安全、選び方、組み合わせ方の知識とそれに基づく食生活が心身ともに健全な人間をつくるという教育、すなわち食育の大切さを説いています。
左玄の弟子達は仏教用語でもある「身土不二」(身体と自然は一体である意)の言葉を使っています。
更に世界に「マクロビオティック」として左玄の食養を広めていきました。
この石塚左玄の著書に影響を受けた村井弦斎が1903年に小説「食道楽」の中で
「小児には徳育よりも知育よりも、体育よりも食育がさき。体育・徳育の根源も食育にある」
という主旨の記述を残されているようです。
今、我々の食卓はどうなっているでしょうか
さて、食育に重きを置いていた彼らが現代の日本人の食生活を見て何を思うでしょうか?
日本食文化は栄養バランスも良く、優れた健康食として世界で注目されています。
ですが、そのような世界に誇れる日本食を日本人が実際に1週間で何食食べているんでしょうか?
我々はいったい普段から何を食べているんでしょうか?
原因のひとつは食の欧米化のせいではなかろうか。
日本人の伝統的な食習慣が軽々しく変えるものではない。
戦後から欧米の食材・食文化が日本人に浸透してきました。
我々の今日の食卓は個人の健康問題から、
日本の農業の問題までたくさんの問題提起をしていると思います。
歴史から読み解く我々の食文化に関わる問題は今後の自分の課題にしたいと思います。
ただ、結果として多くの人が好んで食べているわけです。
この文化を完全に排除することは嗜好性や社会の仕組みからして不可能です。
個人が上手に選択しながらうまく付き合っていくことが大事だと思います。
安くて旨い、の代償は
最近では、さまざまな食材の健康への影響に関する情報が溢れています。
例えば小麦、中でもグルテンが人体にあまりよくないとかがあります。
しかし、グルテンとの相性は個体によって異なると思います。
一個一個を吟味することが大事であることはいうまでもないのです。
ただその労力を考えたら不可能に近いでしょう。
ただ、食材に関しては個々の相性があると思いますが、
添加されているものは絶対に摂取しないに越したことはありません。
ここを混同してはいけません。
食べるものも無くなっちゃいそうだしね
スーパーで食材を買う時、外食する時、食材や食品の選択は何を基準にしていますか?
旬な食材を選んでいますか、産地を見ていますか、原材料を見ていますか。
成分表示を見てください。
どれだけ添加物が入っていますか?
嗜好や安さで選択していませんか。
それを自分の子どもたちに食べさせられますか?
味覚の嗜好性は習慣により獲得されるようです。
習慣化は恐ろしいです。
自ら選択できる立場にある大人が勉強をしてください。
選択する権利のある大人が変わらなければ
その味覚の嗜好性や食文化は「家庭の味」「おふくろの味」となり、
次の世代に受け継がれてしまいます。
勉強しなければこの負のスパイラルは断ち切れません。
子どもをおもちゃで釣るような販売手法も好きではありません。
将来のことを考えるとアンハッピーなセットです。
次の世代、子どもたちのためにも食のことに真剣に向き合うべきなんだな
この食育の訓えを基礎にできることは実践していこう
安くて、簡単で、旨い、の代償は想像よりはるかに高いものかもしれません。
病気になってから薬で治す、そのような考えはやめませんか。
最後に、我が家の食育
左玄の6つの訓えを今の我々の生活に落とし込んでみると(上)・・・
そして、現代にあったversionを追加してみると(下)・・・
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