クレジットカードに思う「r>g」——富める者が有利な構造

エッセイ

クレジットカードという仕組みを、僕は長らく「現金を持ち歩かなくてラッキー」くらいにしか捉えていませんでした。
けれど、複式簿記をつけるようになってから、実際のお金の動きが腹落ちするようになりました。

カードで支払うとき、僕らは「ピッ」とやった瞬間に払った気になります。
しかし実際に起きているのは、カード会社が店に代金を立て替えているだけで、僕らの本当の支払いは翌月の決められた決済日に行われます。

予算内、貯金の範囲での出費なら、もちろん問題にはなりません。
しかし、預金以上の買い物をしようとすれば、途端に話は変わります。足りない分を埋めるには借金が必要になる。そして現代の代表例が、リボ払いです。

リボ払いの金利は非常に高い。
僕自身は利用したことがありませんが、世の中には欲望に負けたり、生活が苦しかったりして、結果的にこれを使わざるを得ない人も多いのではないでしょうか。

カード決済は、店側が加盟店手数料を負担しています。
それに加えて、リボ払いなどの金利収益もカード会社の利益になる。利益は企業価値になり、株主の利益になる。さらにその一部は、ポイントという形で利用者に還元される。

 

つまり、便利さの裏側で「誰かの支払い」が利益の源泉になっていて、その仕組みの上流にいるほど得をしやすい。


逆に、余裕がなく、弱く、無知であるほど、より高いコストを払わされやすい。

 

世の中は、貧しいもの・弱いもの・無知なものから、さらに搾取するような構造が、いろいろなところに散りばめられている。
クレジットカードは、そのことに思いを馳せるきっかけになる、ひとつの象徴的な仕組みだと思いました。

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