COMOLI (コモリ)とかAURALEE ( オーラリー )とか

エッセイ

僕は服に関してはドメスティックブランドが好きです。デザインやブランドが醸し出す雰囲気もありますが、作りが良いことや、背景にある日本のものづくりが好きだからでもあります。中でもCOMOLIとかAURALEEが好きで、いくつか持っていますが、最近はThreads界隈で、このブランドが話題に上るようですね。

この論争を見ていて思うことは、「服は他人の正解じゃなく、自分の機嫌取り」のアイテムであるということです。

自分ももう40代。これまでの服の好みを紐解いていくと、価値観や人生観と照らし合わせてなかなか面白い変化が見て取れます。ちょっとした考察を、全てに肯定的な姿勢で語ります。

 

 

学生時代:京都で服を追いかける日々

 僕は服が好きで、学生時代から「素敵なブランド」を探していました。ハイブランドは学生には高すぎるので、お手頃だけどかっこいい、そんな服を見つけ出すのが好きでした。

学生時代前半は、もう今はないブランド「abx」とか。学生時代を京都で過ごしたので藤井大丸とかよくいきました。

京都だと

御池通〜四条通り、烏丸〜河原町通りの四角の中に素敵な路面店がたくさんありました。

新風館に入っているブランド

マチナカのLOFTMAN

museum of your history

COMME de Garçonsの路面店は、学生では入りにくく、研修医になってからいきましたけど

すごく雰囲気がある素敵な空間でした。

 

 

 

その後東京にも、

LOFTMANの路面店が代々木上原にできたり

museum of your historyは吉祥寺に店舗があったりと

30代前半までは、休日はアパレル路面店を巡るのが好きでした

AURALEEとの出会い

そんな中で2016年頃に

吉祥寺のSEEK &FINDというお店で、AURALEEに出会いました。確か、黒のメルトンのピーコートか、ダッフルだったような記憶があります。その時は完全スルーでした。

当時は、BONCOURA(ボンクラ)がマイブームでした。ボンクラのデニムとカシミアのダッフルコートを購入しました。自身の30代へのエイジングにあわせて渋くて男らしいドメスティックブランドへの憧れを消化していくような感覚です。

その2、3年前。ボンクラとは京都のLOFTMANで出会いました。ネイビーの素敵なコーデュロイのパンツがあって試着して即購入しました。その時、デザイナーの森島さんが店内にいたことに気づいたのは、後でLOFTMANのホームページを見てからのことでした。「あそこで座ってた人、店員さんじゃなかったんだ」ってね。

どの服も今でも大事なワードローブです。ダッフルコートは特に秀逸で、腕周りの余裕、ゆとりによる着心地の良さとそれでいて見た目に太くない洗練されたプロポーションが衝撃でした。当時まだオーバーサイズが流行る前でした。GLOVERALL ( グローバーオール )のダッフルコートが流行っている時代でした。その着心地の差は歴然でした。

 

自身の「オラオラ」が「緩くなっていく」

その過程で服の好みも微妙に変化していきます。

より自然体を求める、着心地を求めるようになり

世の中にオーバーサイズが流行るようになり

気づいたらAURALEEやCOMOLIといったドメスティックブランドが気になるようになりました。

 

特にCOMOLIは取り扱い店舗も少なくて入荷されればすぐ完売という状況でした。それでも少しずつ、手に取って試着して背伸びをして購入していきました。コモリシャツ(墨黒、ノーカラー、サンドカラー、デニムなど)、タイロッケンコート、デニムパンツ。AURALEEも毎シーズン、スウェットを中心に買い足していきました。お気に入りは生デニムと表現される、独特の柔らかい触り心地の5ポケットデニムパンツです。

 

視点の深みと服に対する態度の変化

最近は、この2つのブランドがThreadsでも話題になっているようです。
僕自身は、以前と同じ熱量で買うこともなくなりました。ネットでたまたま見かければ。
吟味して購入する?程度です。

 

Threadsを開けるとよくCOMOLIとかAURALEEの投稿が表示されます。アルゴリズムで表示されやすくなっているんでしょうね。こうやって、消費社会の仕組みは我々の欲望をそっとノックしてくるのだなと思いながら、でも冷静に見ています。

SNS界隈ではブランドに対する否定的な意見もあれば、陶酔するような投稿もあり面白いなと感じます。究極は、きている本人が好きであれば良いと思いますし、僕自身は陶酔している人は、気持ちよく着ているのであれば幸せなお金の使い方だなと思います。

 

昨年あたりから、家計管理に力を入れるようになって、服に関しても厳しく支出の上限を設けるようになりました。服に費やすお金を「投資に回したい」と考えるようになりました。これって、投資家あるあるみたいですね。

けれども、日本のものづくりに対する敬意は僕に取っての大事な付加価値です。安くて、2年後には着れないような服を買うこともあります。でも、自分の気持ちを上げてくれる服はできるだけ真摯にファッションとものづくりに向き合っていそうなドメスティックブランドに求めたいなと思っています。

それが僕が服に対するお金の使い方です。

 

衣食住の中で、くらしの中で、最も熱量に差が出るのは「衣」である服でないかなと思います。ライフステージの中で、最もお金の使い方に出る変化が大きいのも服ではないかと思います。


自分がそうだからです。なぜなら、「食」はおろそかにすると健康資産に直結するからです。広義での投資という概念では、自ずと「服より食事を優先する」ことになります。

僕の冬のダウンは水沢ダウンです。選んだ理由は、自分の中で「合格のデザイン」であることも大きいですが日本のものづくりが関わっているという理由も少なくないです。

 

引き続き自分の価値観と向き合いながら「衣、服、ファッション」とも向き合っていきたいなぁと思っています。COMOLI AURALEE論争のような語れるブランドがあるってのは素晴らしいことですし、語ってもらえるそのブランド力は凄まじいものです。日々の努力の積み重ねが人々の意識を動かしているんでしょう。すごいですね。

 

 

大人の魅力を足すアイテム

その一つに服があると思うんです。

語れるブランドの語れる服を纏うことで、自分の機嫌も取れて魅力も増すようなら、それはどんなブランドであっても素敵な服だと思います。

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