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「不幸」とは何か?それを決めているのは自分の心

人生のマインド

最近、運がないと思うことは増えていませんか?

それはただ単に本当に運がないだけ、なんでしょうか?


「運が悪い」と感じたときこそ、心の在り方を問う

私たちは日々の暮らしの中で、さまざまなことに一喜一憂します。
とくに、事故や病気、物をなくしたときなどには「なんて運が悪いんだ」と感じてしまうのが普通です。

でも、少し立ち止まって考えてみてください。
その「不幸だ」という判断は、誰が、どのような基準で下しているのでしょうか?

実はそれは、すべて自分の心が決めていることなのです。


起きた出来事は「善悪」ではなく「事実」

不運と呼ばれる出来事が起きた時、その瞬間は確かにショックを受けるかもしれません。
でも、どれだけ嘆いても、過去は変えられません。大切なのは、そこから何を学び取るか、どう受け止めて前を向くかです。

仏教では「事実はただの事実であり、そこに意味づけをするのは自分自身」と説かれます。
出来事それ自体には善悪も、幸不幸もない。そこにどんな感情を抱くかは、自分の心の持ちようなのです。


怒りの感情は、どこから来ているのか?

他人との関係でも、似たようなことが起こります。

たとえば、家族や子どもに対して「この人のためを思って言っているのに、なぜ伝わらないんだ」と、ついイライラしてしまうことはありませんか?

でも、その怒りは本当に「相手のため」なのでしょうか?

もしかしたら、「相手を自分の思い通りにしたい」という隠れたコントロール欲求がそこにあるのかもしれません。

どれだけ“良かれと思って”アドバイスしても、相手がそれを受け入れるかどうかはその人の自由です。
受け入れてもらえなかったときに生じるマイナス感情は、もしかしたらお節介かもしれません。


「操ろうとしない」ことが人間関係を穏やかにする

人間関係において本当に大切なのは、自分がどうありたいか
他人の反応や評価、変化を期待するのではなく、自分自身の軸を整えること。

自分の感情を観察し、「なぜこの感情が湧いたのか?」と問い続けることで、
怒りや不満の奥にある「期待」や「執着」に気づくことができます。


結びに

「不幸」とは、心が作り出す概念です。
他者との関係における怒りや悲しみもまた、心の中で生まれ、膨らんでいく感情です。

他人を責めるのではなく、自分の感情を丁寧に見つめる。
そして、他人を自分の思い通りに動かそうとしない。

この繰り返しが、心穏やかな日々をつくり、
結果的に「幸せ」を自分で選び取っていく力につながるのではないでしょうか。

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