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LAB LEAK 後半

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LAB LEAK

本質を考える医師です

トランプ大統領が公式サイト(以下)で「COVID-19の起源に関するラボ漏洩説」を展開しています。

さて、これに関してまとめてみました。

それでは、後半部分を。

その前に前半部分は、👉こちら

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今回は、後半の5−7をお届けします。

  1. COVID-19の起源(ラボ漏洩説)
  2. アンソニー・ファウチ博士と「プロキシマル・オリジン」論文
  3. エコヘルス・アライアンスと利益相反
  4. 中国共産党と世界保健機関(WHO)の役割
  5. 米国政府の透明性と調査の妨害
  6. 公衆衛生政策の失敗
  7. 結論と今後の提案

LAB LEAK 後半

5. 米国政府の透明性と調査の妨害

主要な主張(原文翻訳)

「連邦政府は、代替治療法を悪魔化し、ラボ漏洩説などの不利なナラティブを、米国民の健康決定を強制し制御するために恥ずべき努力で抑圧した。…バイデン政権は、COVID-19関連のすべての反対意見を検閲するために、世界最大のソーシャルメディア企業と共謀し、強制した。」

説明: ウェブサイトは、バイデン政権や連邦機関(NIH、HHS)が、ラボ漏洩説や代替治療(例:イベルメクチン)を意図的に抑圧し、ソーシャルメディア企業と協力して検閲を行ったと主張。また、ニューヨーク州(クオモ前知事やホッチャル現知事)が、調査を妨害する文書を隠蔽したとも非難しています。

わかりやすく

  • 検閲の主張:バイデン政権が、ソーシャルメディア(例:Twitter、Facebook)に圧力をかけ、ラボ漏洩説やワクチン批判を削除させたという。これは言論の自由の侵害とされる。
  • 代替治療:イベルメクチンやヒドロキシクロロキンなどの治療法が、公衆衛生当局によって効果がないと否定されたが、ウェブサイトはこれを「悪魔化」と批判。
  • 州の妨害:ニューヨーク州が、パンデミック対応(特に老人ホームでの死亡者数)に関する記録を隠蔽し、議会調査を妨害したと主張。

批判的考察

  • ソーシャルメディア検閲は、誤情報対策の一環として行われたが、過剰だったとの批判がある。しかし、ラボ漏洩説が完全に抑圧されたわけではなく、2023年以降は主流メディアでも議論されている。
  • 代替治療の効果は、複数の臨床試験で限定的とされ、FDAやWHOが推奨しないのは科学的根拠に基づく。ウェブサイトは、科学的コンセンサスを無視し、陰謀論的な枠組みを採用。
  • ニューヨーク州の文書隠蔽は、クオモ政権の老人ホーム政策の失敗を隠す意図があった可能性があるが、これがラボ漏洩説と直接関連する証拠ではない。

6. 公衆衛生政策の失敗

主要な主張(原文翻訳)

マスクがCOVID-19からアメリカ人を効果的に保護したという決定的な証拠はなかった。…ロックダウン、マスク義務、ソーシャルディスタンスは、パンデミックを効果的に抑制する証拠が不足していた。…アンドリュー・クオモ元ニューヨーク州知事の3月25日の命令—COVID-19陽性患者を老人ホームに受け入れることを強制した—は『医療過誤』だった。」

説明: ウェブサイトは、パンデミック中の公衆衛生政策(マスク、ロックダウン、ソーシャルディスタンス)を「効果が証明されていない」と批判。特に、クオモ元知事の老人ホーム政策を、死亡者数を増加させた「過誤」と非難。トランプ政権は、これらの政策が経済や自由を損なったと主張します。

わかりやすく

  • マスクとロックダウン:マスクの効果は限定的で、ロックダウンは経済的・社会的損害が大きかったと主張。科学的根拠が不足していたとされる。
  • クオモの政策:ニューヨーク州が、COVID-19患者を老人ホームに戻した結果、高齢者の死亡が増加。この政策は隠蔽されたと批判
  • トランプの立場:トランプは早期にマスクやロックダウンに懐疑的で、経済再開を優先。ウェブサイトはこれを正当化。

批判的考察

  • マスクやロックダウンの効果は議論の余地があるが、複数の研究(例:Lancet, 2020)が、感染率低下に一定の効果を示す。ウェブサイトは、科学的データを選択的に無視。
  • クオモの老人ホーム政策は、死亡者数増加の一因として広く批判されたが、これは起源の問題ではなく、州の対応ミス。ウェブサイトはこれを政治的攻撃に利用。
  • トランプ政権自身のパンデミック対応(例:検査不足、混乱したメッセージ)も批判されており、ウェブサイトはこれを無視。

7. 結論と今後の提案

主要な主張(原文翻訳)

「現在の政府のメカニズムでは、この危険な機能獲得研究を監督することは不完全で、非常に複雑であり、グローバルな適用性が欠けている。…我々は、将来のパンデミックを予測し、準備し、保護し、防止するために、COVID-19の起源を徹底的、責任ある、誠実に調査することを約束する。」

説明: ウェブサイトは、機能獲得研究の規制が不十分だとし、国際的な監視強化を求めます。また、COVID-19の起源調査を継続し、透明性と責任を追求する姿勢を強調。トランプ政権は、公衆衛生と国家安全保障を強化するとして、これを政策の柱に。

わかりやすく

  • 研究規制:機能獲得研究は、パンデミックのリスクを高めるため、厳格な国際ルールが必要と主張。
  • 調査の継続ラボ漏洩説の真相を解明し、中国や連邦機関の隠蔽を暴くための調査を約束
  • 政治的メッセージ:トランプ政権は、透明性と国民の信頼回復を掲げ、前政権や国際機関への不信を強調。

批判的考察

  • 機能獲得研究の規制強化は、科学界でも議論されているが、ウェブサイトは具体的な提案を欠く。国際協力が必要だが、トランプ政権のWHO離脱はこれを困難に。
  • 調査の継続は重要だが、ウェブサイトの政治的トーンは、科学的客観性を損なうリスクがある。中国の協力なしに決定的証拠を得るのは困難。
  • トランプ政権の「透明性」強調は、COVID-19資金の大幅削減や、公衆衛生情報サイト(covid.gov)の削除と矛盾するとの批判。

全体の評価と補足

全体の特徴: ホワイトハウスウェブサイトは、ラボ漏洩説を科学的結論として提示し、ファウチ、エコヘルス、WHO、バイデン政権、CCPを批判する政治的文書です。covid.govやcovidtests.govを置き換え、公衆衛生情報よりも起源論争を優先した点で、トランプ政権の意図(透明性強調、政治的攻撃)が明確です。主張は、共和党主導の議会報告書(2024年12月、)やCIAの「低信頼度」評価に基づきますが、科学的コンセンサスを反映しない部分が多いです。

他の視点

  • 科学的視点:ウイルス学者(例:アンジェラ・ラズムセン)は、ウェブサイトの主張を「事実誤認や誤解を招く」と批判し、ゾウノーシスが依然として有力と主張。2023年の情報機関報告書も、起源は未確定と結論。
  • 政治的視点:民主党や一部科学者は、ウェブサイトを「政治的プロパガンダ」とみなし、トランプ政権が公衆衛生を軽視していると批判。中国も、ラボ漏洩説を「政治的操作」と反発。

結論: このウェブサイトは、COVID-19の起源をラボ漏洩説に絞り、トランプ政権の政治的敵(ファウチ、バイデン、WHO、CCP)を攻撃するツールです。主張の一部(中国の不透明さ、機能獲得研究のリスク)は議論の価値があるが、科学的証拠は不十分で、政治的バイアスが強いです。起源の真相は、中国の協力や新たな証拠がない限り、未解明のままです。公衆衛生情報(covid.gov)の削除は、国民の健康より政治的メッセージを優先したとして、批判されています。

補足

  • ウェブサイトの原文は、2025年4月19日公開時点の内容に基づきます。最新情報は白ホワイトハウス公式サイトで確認してください。

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