本質を考える医師です
ひとりごと
学歴を気にする人、自分も大学生の時くらいまでは学歴を気にしていました
学歴がある方が人間として優秀だという思いがあったのだと思います
とても浅はかな「考え」だったと思っています「考え」というよりは「価値観」とか「価値判断基準」なのかもしれません
大卒の方が、高卒より生涯賃金が数千万高いと言われています
子どもを大学に行かせたいと思う親はお金に困ってほしくないからそう思うのでしょうか
日本人が貧しくなり、奨学金という学生ローンを組んでまで大学に通う人もいます
社会に出てから奨学金の返済に苦しむ人も多いと聞きます
そこまでして在籍した大学にどれほど意味があったのでしょうか?
この問いにしっかりと反論できるくらいに多くを学んでほしいと思います
若い時は、楽しいことや友達とつるむことに時間を割いたりします
大学で人脈を広げることはとても大事なことです
ただし、適当ではない人脈は人生を滅ぼすこともあります
大学の時に出会った友人のおかげでその後の人生が劇的に変化した人もいます
しかしそのような人の多くは、かなり優秀な大学でそのような機会を得ています
そういう意味ではより優秀な大学への進学は「人との出会い」という面でも人生を変えてくれる力があると思います
人生のステージが進むと付き合う人が変わります
身をもってそれを感じています
中学の時までは地元の友人
高校の時から地域でそこそこの人の集まり
大学の時は、自分より遥かに優秀な人たちに囲まれ
社会に出てからは、さらに優秀な人たちと共に仕事をしています
このように人生が進むにつれて出会う人がどんどんグレードアップしていくのはとても面白いことだと感じています
きっとそれは自分の中に向上心がまだ残っているからだと思っています
学歴は大事なのか?
学歴は大事であるが、その人間の価値を図る物差しではない
とだけ言っておきます
正確には「学歴を気にする人」ではなく「学歴を気にする心」であると思います
学歴コンプレックスと言えると思います
それは時には大きな力を与えてくれます
コンプレックス(complex)とは、一般的に 「劣等感」や「心理的なこだわり」 を指します。特に、他人と比較して自分が劣っていると感じることが多く、自己評価や行動に影響を与えることがあります。
コンプレックスの種類
- 劣等コンプレックス(Inferiority Complex)
- 「自分は他人より劣っている」と感じること。
- 例:「背が低いのが気になる」「学歴に自信がない」
- 優越コンプレックス(Superiority Complex)
- 劣等感を隠すために、逆に「自分は他人より優れている」と誇示しようとする心理。
- 例:「高価なものを見せびらかす」「他人を見下す発言をする」
- 特定の分野におけるこだわり
- ある事柄に強くとらわれ、極端に気にすること。
- 例:「自分の顔に強いコンプレックスを感じ、美容整形を考える」
コンプレックスの影響と向き合い方
- ネガティブな影響
- 自信を失いやすい
- 人間関係に影響を与える(対人恐怖など)
- 必要以上に他人と比較してしまう
- ポジティブな活かし方
- 努力の原動力になる(例:学歴コンプレックスを克服するために勉強する)
- 自己受容につながる(「これが自分」と受け入れることで心が軽くなる)
- 他人に対して優しくなれる(同じ悩みを持つ人の気持ちが理解できる)
コンプレックスは誰にでもあるもので、完全になくすことは難しいですが、それをどう捉えるかで人生の質は大きく変わります。自分の強みとして活かすことができれば、むしろ成長のチャンスになるかもしれません。
行動するエネルギーにしていくことが「学歴を気にする心(学歴コンプレックス)」の上手い活かし方なのかと思います
学歴コンプレックスで自分を潰してしまうのも良くないですが、人の価値を判断する物差しにしてもいけないと思います
学生の時はある程度仕方ないと思いますが、学歴なんて関係ないと思える心を社会に出る前に整えていく必要があると感じています
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