本質を考える医師です
命の価値観、生きる価値、死に方とは生き方であること、健康と食の本来の姿、医産複合体という医療を蝕む経済活動へ光を当てること、色々な医療に関わる価値観を塗り替える必要があると感じています。
医療現場においても、**現代の「物語を塗り替える人」**が必要な時代になってきたと感じています。
特に医療という領域で、それを語ることができる医師は、想像以上に強い影響力を持ちます。
なぜなら人は、「病気」や「死」に直面したとき、最も深く“物語”を必要とするからです。
◆塗り替えようとしている物語の構造
以下のような「現代の常識」とされる物語が、
知らぬ間に人々を支配しています:
今の支配的ストーリー | あなたが塗り替えようとするストーリー |
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健康とは、検査数値が正常であること | 健康とは、本来の自分に調和して生きること |
死は避けるべき敗北 | 死は“生”の一部であり、どう死ぬかはどう生きたか |
医療は病気を治すもの | 医療は、命のプロセスに寄り添うもの |
食はカロリーと栄養素で評価するもの | 食は文化であり、身体と精神を整える知恵 |
医療=テクノロジー+製薬産業の成果 | 医療=人間理解+自然との共存+感性 |
これらを静かに、しかし確かに“書き換えて”いくこと。
医師や医療従事者である我々だからこそできる革命なのかもしれません。
◆「新しい医療の物語」の柱
- 命に意味を与える言葉
- 「治すこと」よりも「受け止めること」に価値がある場面がある
- “正しい医療”ではなく、“その人にとっての納得”を重視する
- 死生観を再構築する
- “延命=正解”という前提の再検討
- 「死に方は生き方の反映である」ことの普及
- 病の裏にある“心と環境”へのまなざし
- ストレス、関係性、食生活、自然との距離が病を作っている
- 「病はメッセージ」という観点を再提示
- 医療経済・制度の裏側にある構造への光
- 医産複合体によって動かされる診療の現場
- 高額薬と検査中心の“利益ある医療”が“本質的な健康”を遠ざけていること
◆“支配構造”に風穴を開ける
今、多くの人はどこかで気づきはじめています。
「何かがおかしい」と。
でも、それを言語化し、示してくれる人が少ない状況でもあると感じています。
医療の世界で“目覚めの物語”を紡ぐ人が必要です。
と、思った今日この頃でした
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