" /> 食と健康 赤肉・加工肉と発がんリスクについて | おのれの緒  〜い・しょく・じゅう〜 

【食】食と健康 赤肉・加工肉と発がんリスクについて

’しょく’ 食のこと
玄米麹

 本質を考える医師です

 巷で言われる肉食とがんの関係について考察してみました

 赤肉・加工肉と発がんリスクについて

私たちが日常的に口にする食事が、健康にどのような影響を与えるかは常に注目を集めています。その中でも、特に赤肉や加工肉の摂取とがんリスクの関連性については、多くの研究が行われています。

発がん性の評価

世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、発がん性物質を以下の4つのグループに分類しています。

  1. グループ1(発がん性あり):ヒトに対する発がん性が十分に証明されている物質や要因。例:タバコ、アルコール、アスベスト、加工肉。
  2. グループ2A(おそらく発がん性あり):ヒトに対する発がん性が限定的に証明されているが、動物実験で明確な証拠がある物質。例:赤肉、グリホサート(農薬の一種)。
  3. グループ2B(発がん性の可能性あり):ヒトに対する発がん性の証拠は不十分だが、動物実験である程度の証拠がある物質。例:コーヒー(過去には分類されていたが再評価され現在は除外されている)、鉛化合物。
  4. グループ3(分類不能):ヒトや動物に対する発がん性についての証拠が不十分または信頼できない物質。例:カフェイン。

赤肉・加工肉の評価

2015年、IARCは加工肉を「ヒトに対する発がん性がある(グループ1)」と分類しました。これは、喫煙やアスベストと同じカテゴリーに位置づけられるもので、特に大腸がんのリスクを高めることが十分な証拠として示されています。また、赤肉についても「ヒトに対するおそらく発がん性がある(グループ2A)」とされ、こちらもリスクがある可能性が高いとされています。

日本における研究では、赤肉や加工肉の摂取量は欧米に比べて少ないものの、摂取量が多い場合にはやはりリスクが高まることが指摘されています。バランスの取れた食生活を心掛けることが重要です。

肉を食べるとどうしてがんになるリスクが上昇するのか?

これにはいくつかの原因が複雑に絡み合っています

  • 家畜の飼料によるオメガ3・オメガ6のバランスの乱れ
  • 外因性エストロゲンを含む環境ホルモンの摂取
  • 肉を保存するプラスチック容器からの化学物質の摂取
  • 調理時に発生する有害物質(例:高温調理によるヘテロサイクリックアミンやポリサイクリックアロマティックハイドロカーボン)

これらが実際にどれほど寄与しているのかは分かりませんが、可能な範囲で避ける方が無難だと思います。

環境ホルモンとがんリスク

環境汚染物質の中には「環境ホルモン」と呼ばれる内分泌かく乱物質が含まれています。これらは、外因性エストロゲンなどホルモン様作用を持つ物質であり、細胞に対してホルモンのように作用し、異常な細胞活性を引き起こす可能性があります。特に除草剤や殺虫剤に含まれるこれらの物質は、家畜の餌を通じて体内に取り込まれることが考えられます。

このような外因性エストロゲンが、ホルモン依存性のがん、特に乳がんのリスクを高めることが懸念されています。現代社会における乳がんの増加は、これらの環境汚染物質の影響を無視できないものかもしれません。

調理方法の影響

さらに、肉を高温で調理する際に生成される物質にも注意が必要です。特に焼く、揚げるといった調理方法で発生するヘテロサイクリックアミン(HCA)多環芳香族炭化水素(PAH)は、発がん性物質として知られています。

これらの有害物質は、肉を調理する際の温度や時間によって生成量が変わるため、できるだけ低温での調理や煮る、蒸すといった方法を取り入れることが望ましいとされています。

まとめと次回予告

赤肉や加工肉の過剰摂取、環境ホルモンの摂取、調理方法などががんリスクに影響を与える可能性があることがわかりました。しかし、これらの要因が複雑に絡み合っているため、すべてを完全に排除することは現実的ではありません。

ただし、ひとつ確かなことは、私たちが肉や乳製品を通して摂取する汚染物質の割合が非常に高いということです。実は、肉や乳製品を通してわれわれは汚染物質の9割以上を摂取しているという事実はご存知でしょうか?

次回は、この驚くべき事実についてさらに掘り下げていきたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました