本質を考える医師です
塩を摂取する上ではできるだけミネラルの含まれている「天然塩」を選択するに越したことはなく、できれば精製塩でできたものは避けた方が良いと思います。医学的には「塩分」として一括りで評価されているため正しく塩に関して論じられているとは思えません。
天然塩の中には岩塩というものがあります
本日のテーマは「岩塩」です
岩塩と海水塩(海塩)の違いについて詳しく解説します。
1. 岩塩とは?
🌋 「太古の海」の塩が地中で結晶化したもの
- 数百万〜数億年前の海水が地殻変動で閉じ込められ、長期間にわたる蒸発と圧縮によって結晶化した塩の鉱床。
- 主にヒマラヤ、ドイツ、アメリカ、ポーランドなどの内陸部で採掘される。
🔹 特徴
✅ ミネラルバランスは産地により異なる(鉄分が多いとピンク色など)
✅ 乾燥していてさらさらしている(湿気を吸いにくい)
✅ 塩味が強めで、しっかりした味わい
✅ ほぼNaCl(塩化ナトリウム)中心だが、一部ミネラルを含む
✅ 結晶が硬く、粒が大きいことが多い
🔻 代表的な岩塩の種類
- ヒマラヤ岩塩(ピンク色、鉄分が豊富)
- アルプス岩塩(白色、純度が高い)
- ボリビアのウユニ塩湖産岩塩(ミネラルが比較的多い)
2. 海水塩(海塩)とは?
🌊 「現在の海水」から作られる塩
- 海水を蒸発させて作られる塩で、伝統的な製法として天日干し、釜炊き、平釜製法などがある。
- 日本やフランス、イタリア、スペインなど海に囲まれた国で生産される。
🔹 特徴
✅ マグネシウム・カリウム・カルシウムなどミネラルが豊富
✅ しっとりしていて湿気を吸いやすい(特に天日塩)
✅ 塩味がまろやかで、甘みや旨みを感じる
✅ 精製度により純度やミネラル含有量が変わる
🔻 代表的な海塩の種類
- フルール・ド・セル(フランス産)(天日干し、繊細な風味)
- ゲランドの塩(フランス産)(天日干し、ミネラルが豊富)
- 伯方の塩(日本産)(海水を原料にした平釜製法)
3. 岩塩 vs. 海塩の比較表
比較項目 | 岩塩 | 海塩 |
---|---|---|
原料 | 太古の海水が地中で結晶化 | 現在の海水 |
主成分 | NaClが主体(産地による) | NaCl+マグネシウム・カリウム・カルシウム |
ミネラル | 少なめ or 産地による | 豊富 |
味わい | 塩味が強い、やや鋭い | まろやかで甘みがある |
湿気 | 吸いにくい(乾燥している) | 吸いやすい(しっとり) |
結晶の大きさ | 粒が大きめ、硬い | 粒が小さめ、柔らかい |
使い道 | 肉料理、焼き料理に◎ | 和食・野菜・魚料理に◎ |
4. どちらを選ぶべき?
✅ 肉料理やしっかりした味付けには「岩塩」
- ステーキ、グリル料理に適している
- 硬くて粒が大きいので、塩の食感を楽しめる
✅ 和食やまろやかさが欲しい料理には「海塩」
- 野菜、魚、煮物、出汁に適している
- ミネラルが豊富で味に深みがある
まとめると…
- 岩塩は「シンプルで力強い塩味」
- 海塩は「ミネラルが多く、まろやかで甘みがある」
💡 どちらが優れているかではなく、使い分けが大事!ということになります
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