本質を考える医師です
今日のテーマは
オーガニック食品は本当に体に良いのか?体内の汚染物質を減らす効果は?
オーガニック食品が体に良いとされる理由の一つに「農薬や化学物質の影響を抑えられる」という点があります。しかし、多くの人は「なんとなく体に良さそうだから」という理由で選んでいるのではないでしょうか?果たして、本当にオーガニック食品を選ぶことで体内の汚染物質を減らせるのでしょうか?
実際に、アメリカやフランスでは、オーガニック食品をメインにした場合とそうでない場合で体内の農薬濃度が大きく異なることが科学的に証明されています。
研究結果が示すオーガニック食品の影響
1. フランスの「NutriNet-Santé Study」
フランスで行われた大規模な疫学調査では、オーガニック食品を頻繁に摂取する人は、一般的な食品を摂取する人に比べて体内の農薬残留物の濃度が低いことが確認されました。また、オーガニック食品の摂取割合が高いほど、特定のがん(乳がんやリンパ腫)の発生率が低いという傾向も報告されています。
2. アメリカの研究(Environmental Research誌 2019年発表)
アメリカの研究では、被験者が4日間オーガニック食品中心の食事に切り替えた場合、体内の農薬(ネオニコチノイド系、ピレスロイド系など)の代謝産物が60%~90%減少することが報告されています。これは、食事による汚染物質の摂取が大きく影響していることを示すデータです。
それでも「健康への影響は不明」という主張も
こうした研究結果に対して、農薬の安全性を支持する側の意見もあります。彼らは「体内の農薬濃度が減ることが、必ずしも健康に大きな影響を与えるとは限らない」と主張します。なぜなら、使用されている農薬は厳しい基準のもとで許容量が決められており、それを守っていれば健康リスクは低いとされるからです。
確かに、直接的な因果関係を証明することは難しいでしょう。しかし、親になれば「少しでもリスクがあるものは子供に与えたくない」と考えるのが自然ではないでしょうか?
予防原則の視点から考える
「科学的に証明されていないから気にしなくていい」という考え方と、「科学的に証明される前にリスクを回避したい」という考え方、どちらを選ぶかは個人の価値観によります。しかし、予防原則の観点からすれば、リスクがあるかもしれないものを避ける選択は理にかなっています。
食べるものは毎日のことだからこそ、少しでも安心できる選択をすることが大切です。オーガニック食品を選ぶことが、健康にとってどの程度の効果を持つかは議論の余地があるにせよ、少なくとも農薬などの化学物質の摂取を減らせることは事実です。
私自身も「完璧にオーガニックでないとダメ」という極端な考えではありませんが、特に子供に与える食事についてはできる限り自然なものを選びたいと考えています。長い目で見たときに、こうした選択が自分自身や家族の健康を守る一助となるのではないでしょうか?知らんけど。
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