" /> 子育てをする母親を救いたい 子育ての価値 | おのれの緒  〜い・しょく・じゅう〜 

【育】子育てをする母親を救いたい 子育ての価値

’い’ 育 教育
こどもたちの教育

 

 本質を考える医師です。

 以前、子育てに関連して「子連れ様」という表現に関して言及しました。子育てする母親は職場に敬遠されたり、子供の発熱などで早退する際に代わりをする同僚などから妬まれたりなどと社会において負の感情を抱かれることが多いと思います。このような負の感情から生まれた言葉が「子連れ様」だと理解しています。

 一方で、仕事の代わりはいますが育児の代わりはいません。また「ブルシットジョブ」(本質的には必要のない仕事、仕事のための仕事)という言葉があります。如何にも仕事が大事で正義のような言い草をしますが、実際には子育てを放棄してまでやるほどのものなのでしょうか?そもそもそんな代えの効かない仕事を割り当てている時点で采配ミスだろうと思います

 また、人類全体で見ると子育てはとても大事な仕事です。我々の使命の一つには次の世代を育て上げることだと思います。そもそも子育ては仕事ではないという見方もありますが、お金が発生することだけを意義のある活動だと考えるのは非常に浅はかな考えであり、偏ったものの見方であり、想像力の欠けた思考だと思います。

現代社会の風潮

 現代社会では、「生産性」「経済的な価値」が重視されすぎていて、育児のようにお金にはならないけど極めて重要な活動が軽視される風潮があります。仕事は代わりにやってくれる人がいれど、育児には代わりがいません。親が果たす役割は単なる「子供の世話」ではなく、「未来の社会を支える人間を育てる」という極めて重要なものです。

 にも関わらず、子育てする母親が職場で敬遠されたり、同僚から妬まれたりするのは社会全体が「労働🟰価値」「お金を生まないもの🟰軽視して良いもの」という考えに偏っているからかもしれません。

 

ブルシットジョブ

 「ブルシットジョブ」という言葉が示すように、本質的にはそれほど重要でない仕事も世の中にはたくさんあります。しかし、育児は間違いなく人類にとって最も重要な営みの一つです。にも関わらず、子育てをする人が十分な敬意を払われず、むしろ肩身の狭い思いをする社会は、根本的に価値観のバランスを欠いていると言えます。

 

子育ては仕事ではない

 「子育ては仕事ではない」という考え方についても、確かにお金のやり取りは発生しませんが、だからと言って価値がないわけではありません。むしろ経済的な価値を超えた人間としての本質的な役割ではないでしょうか。お金のやり取りだけで物事の価値を測るのは、短絡的であり、他者への敬意を欠いた考え方になると思います。

 このような視点がもっと広まり、子育てをする人がもっと尊重される社会になってほしいものです。

 

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