" /> 【第1章】医師がハマりやすいワンルームマンション投資の罠|節税どころか負債になる現実 | おのれの緒  〜い・しょく・じゅう〜 

【第1章】医師がハマりやすいワンルームマンション投資の罠|節税どころか負債になる現実

生き方とマインドセット
おのれ
おのれ

まずは若手の頃、特に研修医の頃に出くわす代表的な事例。「ワンルームマンション投資」への勧誘です。儲け話なんて基本は人には教えないですからね、ましてや赤の他人になんか。なんで寄ってくるかって、そりゃあ儲かるからですよ。

はじめに:「節税になりますよ」の甘い言葉にご用心

ある日突然、営業から電話がかかってきます。
「先生、今なら節税になる良い物件があります」
「将来の年金代わりにもなりますよ」
「実際に医師の方で購入されてる方も多いです」

——そんな言葉に、心を動かされた経験はありませんか?

でも、ちょっと待ってください。
そのワンルーム投資、本当に「節税」になっていますか?


❌ 節税の正体は「損をしてるだけ」

営業トークの中でよくあるのが、「減価償却を使った節税になりますよ」というもの。
確かに帳簿上は赤字になり、所得税が減るかもしれません。
しかし、赤字になるということは、実際にお金が出ていってるということ

しかも減価償却は年々減っていきますし、将来売却時には「利益が出た」として税金がかかる場合も。

✅ 節税とは「得をする」ことではなく「損を小さくする」だけ。

それが本当に必要かどうか、見極める力が必要です。

おのれ
おのれ

あなたが赤字になっている分、黒字になっている人がいることをお忘れなく


❌ 想定利回りは「理想の未来」に支えられている

「利回り5%超です!」と書かれていても、鵜呑みにしてはいけません。

営業が提示する利回りは、たいてい以下の“希望的観測”に基づいています。

  • 家賃相場がずっと維持される
  • 空室が出ない
  • 修繕費が予測通り
  • 管理会社がうまく運営してくれる

しかし現実には…

  • 周囲に新築が増える → 家賃下落
  • 経年劣化 → 空室・内装負担増
  • 修繕積立金 → 初期は安く、将来一気に上がる設計が多い

つまり、将来にわたって「うまくいく前提」で組まれている数字なのです。

おのれ
おのれ

全てがうまく運ぶ可能せがどれだけ低いことか・・・
感覚的にわかりますよね・・・


❌ 儲かる物件は“営業が持ってこない”

確かに、不動産投資で成功している人もいます。
ただし、その人たちは以下をクリアしています。

  • 自分で勉強して利回り・リスクを精査
  • 信頼できる業者とつながっている
  • 地域相場やリフォームの知識がある
  • 入居者対応・退去後対応を把握している

そして何より、**「営業が売りに来る物件は買わない」**という前提を持っています。

営業がわざわざ売りに来るのは、
「利益を乗せて売れる物件」だからです。
しかも、その利益は販売業者側のものであり、買い手であるあなたのものではありません。


❌ 「先生だけに特別に」は営業トークの定番

不動産営業は、医師を狙います。
なぜなら…

  • 高収入
  • 対人業務で疲れており、面倒な判断を避けたい傾向
  • 他人を信用しやすい傾向(職業柄)
  • 医学的な専門性の裏で、社会的リテラシーにギャップがあることが多い

だからこそ、こんな言葉がよく使われます。

「他のドクターにも紹介しています」
「今だけ、先生にだけご紹介できる特別物件です」
「信頼できる方にしか売れないので…」

これは、あなたのプライドと信頼を利用して、買わせようとする手口に他なりません。


✅ まとめ:営業の言葉より、「数字と構造」を見よう

  • 節税になる=損してるだけ
  • 利回りは希望的観測
  • 営業が売り込む物件は、もう「売り時」
  • 儲かる物件は、待ってても来ない
  • お金を守るには、まず「疑う力」を

🧭 次に読む:医師が加入しがちな高額保険のワナとは?

【第2章】高額保険に入っていませんか?|「安心」の顔をした落とし穴
高額な生命保険や投資型保険に潜むリスクとは?「安心」の名のもとに資産を蝕まれる医師や高所得者が知らない、保険商品の本当の仕組みを解説。

✍️ あとがき

忙しいあなたが、営業トークに振り回されず、
本業に集中しながら資産を守るために——

必要なのは、「疑うこと」を悪いことと思わない感覚です。
大丈夫。少しずつ慣れていけば、必ず身につきます。

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