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【生】心の断捨離:嫌なことと上手に付き合う

’い’ 生きるヒント
幸せのレシピ

 

 本質を考える医師です。

 嫌なことへの対処方法として、行動と心と2つに分けて対処することの大切さを記事にしました(👉リンク:https://onorenoo.com/【生】心の断捨離/)。心の対処を心の断捨離と表現しましたが、心の断捨離は行動の断捨離と比較してとても難しいと感じています。

 それは心は理論では説得できないからです。ある出来事で意見の割れている2人がいるとして、一方は理論的に自分の意見を主張しているが、他方の意見はほぼ感情的な問題であることを経験すると思います。この場合、第3者からみたら議論が成り立っていません。

 その議論は結局どうなるんでしょうか?どっちかが折れて決着するんでしょうけど、感情的な人が勝つことが多いのではないでしょうか。議論の上で感情的な人が勝つという状況は、なんだか「声の大きい方が得をする」ような印象があってあまり感心しません。

 その時の議論ではかもしれませんが、それを見ていた周りの人間はどう評価しているでしょうか?そんな人と関わりたくないですよね。そう言うことです。

 こどもの時はそれでいいと思いますが、良い大人が感情的であるのは賢明ではないと思います。周りを見渡すと「できる人」「魅力的な人」「落ち着いている人」というのは自分の感情がしっかりと管理できている人が多いと思いませんか?ただ元々の性格がそうだった人もいるとは思います。しかし、自分の感情のコントロールのできる、できないを性格の問題として諦めてしまうと本質的な意味で決して人生は好転しない、強いては幸せにはなれないと思います。

 こういった自分の感情を管理できる人になるためには考え方のトレーニングをする必要があると思います。人生を好転させたいのならば人をコントロールするのではなくて自分を磨くべきで、その一つは自分の感情の管理する力を育てることになると思います。

 

心の断捨離を鍛える 「考え方のトレーニング」

 心をコントロールするためのトレーニングは、筋トレや習慣と同じで繰り返し続けることで徐々に強化されていくものだと思っています。

 具体的な取り組みとしては、以下のようなことを意識するといいのではないでしょうか

考え方のトレーニング
  • 「事実」と「感情」を分ける習慣をつける
  • 「解釈のクセ」を変える(リフレーミング)
  • 「執着を手放す訓練」(メンタル・ミニマリズム)
  • 「自分の思考を客観視する」トレーニング
  • 「嫌なことが起きても、成長のチャンス」と思う(マインドセット)

 「事実」と「感情」を分ける習慣をつける

 嫌なことが起きた時は、事実よりも自分の感情に引っ張られてしまうことが多いです。起きた事実を客観視して、いかに感情を切り離すかが大事だと思います。上司などから注意されたことをまるで人格が否定されたような受け取り方をする人もいると思います。よく考えてください。上司はアドバイスをしただけかもしれないですし、注意の対象は「あなた自身」ではなく、「あなたの行動」であり、それも「上司から見た」ものなのです。

 もし、本当にあなた自身を否定されるような言い方や態度であれば?自分だったらそんな頭のおかしい上司は相手にしません。上司であっても部下に敬意を払えないのはどうかと思います。そんな上司についていく必要はありません。

 「解釈のクセ」を変える(リフレーミング)

 人は出来事を自分なりのフィルターを通して解釈します。この解釈を変えるだけで心の負担が減ることがあります。嫌なことが起きたら、「これにはどんなプラスな意味があるのか?」と考えてみるのはどうでしょうか?

 朝、出勤前に子供が盛大にスーツなどを汚されてそれが原因で遅刻したなど、一見するとただ遅刻した不幸なエピソードかもしれません。でも、いつも通りの時間帯で出勤していたら?大きな事件や事故に巻き込まれていたかもしれない。そう考えると遅刻して怒られたくらいはなんてことはありません。商談の時間に遅刻して、商機を逃した?それは契約するなという神様からの警告だったのかもしれないです。

 目の前で起こる全てのことに意味があります。神がそれを意図的に起こしていると思えれば、その出来事の本当の意図はなんだろうか?と考え、「嫌なことが起きた」「なんて自分は不幸なんだ」という単純な解釈のみには終始しないでしょう。

 これをスピチュアル的な思考への逃げと捉えることもあるかと思いますが、この世に起こる人智を超えた奇跡の数々を見ていれば、神の力の存在を信じるくらい許されるでしょう。

「執着を手放す訓練」(メンタル・ミニマリズム)

 心の負担の大半は「過去への執着」や「未来への不安」からきています。未来のことを見通すことは重要ですが、「今、この瞬間に集中する」ことを意識すると心は軽くなります。

 執着や不安を捨てるのも難しいことだと思いますが、二つの方法があると思っています。一つは「この考え方(執着・不安)を手放したら楽になる」と自分に言い聞かせて無理に考え続けない訓練をするという方法。

 もう一つは、徹底的に考え抜いて、もがき苦しむという経験を通して、「過去への執着、未来への不安が如何に不要・無駄なものか」と辟易するという方法です。負の感情を抱く自分を受け入れて成長の糧とするのです。今、苦しんでいることは無駄ではないという発想も、辛さを和らげてくれるかもしれないです。

 自分は割と後者の方法を取ることが多いです。悲しいことが起きれば思いっきり悲しみます。そんな時間と自分を受け入れています。そうすると一晩寝るとケロッと忘れてしまうものです。涙が枯渇するというか、「もう考えることに飽きてしまう」と言う感覚です。

「自分の思考を客観視する」トレーニング

 心の断捨離が難しいのは感情に流されるからで、「自分の思考を外から眺める」視点を持つと冷静に感情をコントロールできるようになると思います。幽体離脱じゃないですけど、悲しんでいたり、怒っている自分を客観視してみると案外しょうもないことで怒っていたり、見苦しかったりするものです。

 先ほどの「もう考えることに飽きてしまう」話に続くのですが、自分を客観的に見ているとどうせ今回も一晩寝たら忘れるんだろうと思うと最初から「悲しんでも無駄なんじゃないか」くらいの達観した思考になってきますね。

 

「嫌なことが起きても、成長のチャンス」と思う(マインドセット)

 人生では嫌なことが必ず起こります。それを避けることはできません。なぜなら必要なことしか起こらないからです。嫌なことがあるたびに「これで自分はまた強くなれる・優しくなれる」と思えると受け取り方も変わります。

まとめ:心のトレーニングを続けることで、人生が好転する

心の断捨離は、行動の断捨離よりも難しいけれど、トレーニング次第で確実に鍛えられます。一朝一夕ではできないですが、意識してトレーニングを重ねていけば必ずできることが増えてくると思います。

歳を重ねてこだわりが無くなっただけの可能性もありますが、やはり同じ経験をしていても、その経験からどれだけ成長できるかはその人次第、行動の仕方はネットに書いていったりしてすぐ実践できますが、心の断捨離はわかっていてもなかなか実践できません。

 常日頃から目の前で起こる事象の数々をしっかりと受け止め、噛み砕いていく思考と心が大事なのではないでしょうか。

✅ ①「事実」と「感情」を分ける習慣をつける
✅ ②「解釈のクセ」を変える(リフレーミング)
✅ ③「執着を手放す訓練」
✅ ④「自分の思考を客観視する」トレーニング
✅ ⑤「嫌なこと=成長のチャンス」と考える

こうした思考のトレーニングを繰り返すことで、どんな出来事があっても、自分でコントロールできる心を育てることができると思います。

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