本質を考える人です。
正月は決まって近所の氏神様に挨拶をします。
一年の初めの挨拶ですが、
『今年もよろしくお願いします』ではなくて
必ず『今年も色々うまく過ごすことができ、ありがとうございました』と
この2025年の1年がうまくいくことにお礼をするようにしています。
その帰りにひいたおみくじの言葉を見て、思ったこと、感じたこと
職業の割には非科学的なものを受け入れている
普段医師をしていますので、科学的に根拠のあることを大事にしなくてはならない立場ですが割と非科学的なことを信じています。ただ、疑い深い性格でもあるので、やはりそれらとはどこか距離を保つようにしています。
占いもそうですが、上手に付き合うことが大事かと思います。依存してはいけないと思います。占いなどに頼ることで自分で決める力が落ちていくと思います。
それでも実際には人間には『運気の流れ』があると思います。
それは縁なのかも知れませんが、良いものは自分で引き寄せる必要があると思っています。
母が探してくれるもの
自分は母が次から次に新しいもの、新しい出会いを発掘してくるので
さまざまなものを経験してきました
最初は自分がアトピー体質であることから始まったアロマセラピー
次は、ホメオパシー、フラワーレメディー
高校生の時には、将来の自分への不安、学業成績への不安から精神的に絶不調な時期でした。この頃には精神世界への理解を深めるために『前世療法』という本を渡され読んだ記憶があります。

西洋医学にとらわれない治療を母は探し続けているようです。
時には霊能者のような人との出会いもありました。正直怪しく感じてしまいますよね・・・。高校生の時には、レイキというものに出会いました。半ば無理やりこれを習得させられました。
今もときどき思い出して心の中でこっそり使っていたりします。
幸い、どれにも依存することなく
アロマセラピーに関しては肩こりなどの症状に対して今も使ったりしています
一方で、少し怪しいと思われる霊能者のような方とのお付き合いは、ほとんどが長続きせず、時と共に自然と距離が空くというか、自然に必要ではなくなって離れていくという感覚です。執着しなければ自分にとって本当に必要な付き合いだけが残っていくのではないでしょうか。
今では、ひとりの方とお付き合いがある程度です。その方との付き合いはもう10数年になります。決まってお正月に今年の『言葉』をいただいています。
そのお言葉はありがたく頂戴し、その年を過ごすにあたって必ず頭の片隅に置いておくようにしています。
誰にでも弱い時期はある、若い時は特にそう
自分にも心の弱い時期が多くあって、将来が不安であったり、理想的な結果が出せなくて悔しくて自分を責めることも多々ありました。
高校生の時に、数学のテストの点数が悪かったくらいで悔しくて悲しくて、シャワーを浴びている最中にシャワーヘッドを思いっきり床に叩きつけて壊したことは今でも心に刻まれれています。
悔しい思いと、こんなことしても意味ないこと、親に申し訳ないと思ったこと。色々な感情がぐちゃぐちゃしていました。親にもそれを怒られるわけでもなく、ただただ「シャワーヘッドはまた買えばいいから」で終わりました。
大したことではないかも知れないけれども、当時の自分にとってはとても大事なことのように思えたのです。ただそんな気持ちがあったからこそ、ここまで頑張ることができ、ここまで到達できたと思います。
時として悲しみや怒りなどの負の感情は、うまく使えば前に進むための大きなエネルギーになります。ただ、今思えばあの時の感情はただただ自分のためだけでしかないものでした。
自分のため、から、人のためのフェーズへ
働いて10数年が経過し、色々な人生の出来事に遭遇し、少しは心も成長したようで、多少の嫌なことはそれなりに受け入れられるだけの心を持てるようになりました。
それはきっと自分のためだけを考えて生きてきた頃と比べて、多少は利他的に物事を考えることができるようになって、肩の荷が降りたのかも知れません。
自分のためにエネルギーを出すというのはなかなか大変で、人のために頑張る方がよほど楽なんだと思えます。受験勉強などが辛いのは、その先にどんな目標を掲げていようと、差し当たって勉強自体の目的が『自分のため』にあるからだと思います。
自分のためにあれほどのエネルギーを生み出すことが若さゆえであると思えます。
とはいえ、あの頃には戻りたくはない
若い頃は可能性がたくさんありますが、同時に自分には何も確固たるものがないように思えて、無限の可能性は残酷にも自分は何ものでもない現実を突きつけてくるような感覚があります。
矛盾しているようにも思えますが、無限の可能性というのは何者でもないことと表裏一体で、目標地点へたどり着くにはこれから先の途方もない努力が必要であることを表しているように思えます。
そして、それなりに年齢を重ねた今は、無限の可能性こそないもののまだまだ可能性は残されてもいますし、少し落ち着いた精神で、物事に立ち向かうことがきます。そんな今を存分に活かして、より良い人生をまっとうできるように歳を重ねるごとに思慮深く、利他的に振る舞えればと思います。
天のみこえ
氏神様を参拝した後は、必ず地域の大きな有名な神社に参拝に行きます。
今年のおみくじは小吉。
書かれていた言葉は

『すすみゆく 世に生まれたるうなゐにも 昔のことは 教えおかなむ』
『文化の進んだ現代に生まれた子供達に、昔の事柄もしっかりと教えておくべきである』とのこと
少し違いますが、自分の好きな言葉の一つは「温故知新」です。古きを温め、新しきを知る。今と昔をしっかりと連続性のあるものとして繋げていくこと、日本の伝統を大事にすること。
後輩の指導から、子育てから、日常生活における文化から、しっかりとひとつひとつを敬って大事に過ごす1年にしたいなと思いました。
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