本質を考える人です。
我々は何か物を買う時、サービスを利用するときなど、ランキングを参考にすることがあると思います。
最近、掃除機が壊れかけていて新しいものを買おうと思うのですが、さて、掃除機といえば「ダイソン」です。今使用しているものもダイソンです。でも、数年ぶりの購入ですから、時代も変わって他にいいものが出ているんじゃないの?と期待して「掃除機 ランキング」とついつい調べてしまいます。
予算内であれば1−3位くらいを比較して検討することになるのではないかなと思います。このようにランキングは人間の消費活動などに大きく影響を与えます。
そんな中、ふと思ったのは、ランキングというものは、誰がどのような意図で誰のために作ったものなのか?切り口はなんなのか?ちゃんと見抜く力をつけたほうがいいなぁと思いました。そこで思い出したのは昔、教授から聞いた「病院ランキング」の話です。
病院においては
本屋などにいくと見かける病院ランキング。
雑誌などに掲載されている病院ランキングを見るとどの病院がどういった病気の治療に優れているのかがわかります。患者さんの場合には、どこの病院に診てもらおうか選ぶため、自分の場合はどこの病院に実習に行ったり研修するかを選ぶため。医学生の立場、患者の立場。目的は違いますがランキングというのは多くの人に影響を与える資料だと思います。
そもそも、たとえ目的がなくてもランキングを見ているのはなんだか楽しいものです。
実際には、ランキングは切り口によっては営利目的に作られているという側面を意識しなければなりません。
教授から聞いた話
1年くらい前ですが、教授が医局に来た時に話していましたが、とある雑誌社から、「お金を出せば病院ランキングに乗せてあげる」という連絡があったようです。
もちろん丁重にお断りしたようですが、結局はそういうことです。
思ったのですが、症例数は絶対的な指標ですから、お金を出さなくても多ければ自動的に乗るはずです。お金を出さないと載らないランキングってなんですかって話です。どんな基準で作られたランキングだったのでしょうか、むしろその基準が知りたいです。
マーケティングのため
商売をしていると集客のために広告が必要だと思いますが、広告業というのはこうやって病院にまで手を出しているんだなと驚きました。業界の人にとっては当たり前かもしれません。
良いものは自然と口コミなどで広がって欲しいものです。情報発信は必要でしょうけど、そんな高いお金を支払うのが不要な時代になって欲しいものです。幸いなことに、SNSなどの色々な手段が増えていますから少しずつそんな時代は近づいているのかもしれません。
病院ランキングよりも大事なことは
大きな病院に勤めていて思うこと。
有名な施設であればコメディカル(看護師さん、技師さんなど医師の周りをサポートしてくれる職種)の方も経験値が高く、色々と慣れているので安心です。さらに自分と相性の良い医師と巡り合り会えれば文句なしです。
病気によっては長い付き合いになるだろうし、自分の最期をお願いする先生になるかもしれないですし、家族も含めて人生を明るくしてくれるかもしれません。
自分が思う良い先生に関してまたの機会に考えてみようかなと思います。医療者からみた良い先生と患者さんからみた良い先生ってのは少し?かなり?ギャップがあったりするのも確かです。
それは医師側から見ても患者さんとの相性があるとも思います。相性、ですから。
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