" /> 買ってよかった ヒノキの柱② 集成材と比較してみた | おのれの緒  〜い・しょく・じゅう〜 

【住】買ってよかったもの ヒノキの柱② 集成材と比較してみた

’じゅう’ 住まい・暮らし
無垢の木材で作られた家

 本質を考える医師です。

 インスタなどで映えを狙っておしゃれな家を投稿している人が多いです

 みんな言います。

 「一生に一度の家づくり、後悔のないように」

 で、続くのがいかにオシャレな家にするかという投稿の数々。

 果たして、その家、一生住めるスペックなのでしょうか?

 本当に一生住むならもっと考えるべきことありますよ。って思います。

 「長持ちする家」にすることを第一に考えていますか??

 ということで、何回もやりますが、柱の話です。

 

 ホワイトウッド集成材 vs. 檜無垢材:どれほどの「差」があるのか?

木造住宅の構造材として、ホワイトウッドの集成材と檜の無垢材には耐久性・強度・防蟻性・コストの面で大きな違いがあります。それぞれの項目ごとに、どれほどの差があるのか詳しく解説します。


① 耐久性(寿命)

材料耐久性(目安)備考
ホワイトウッド集成材20~30年含水率が高いため、腐朽菌やシロアリに弱い。接着剤の耐久性が30年程度。
檜の無垢材50~100年以上高い耐水性・防腐性を持ち、歴史的建造物にも使用されるほど長持ち。

🔹 差:50年以上
檜は**法隆寺(約1300年)や伊勢神宮(20年ごとに建て替え)**などに使われるほど耐久性が高いです。一方でホワイトウッドの集成材は接着剤が劣化するため、30年ほどで接着力が低下する可能性があると言われています。


② 強度

材料曲げ強度(N/mm²)圧縮強度(N/mm²)割れやすさ
ホワイトウッド集成材30~4020~25割れにくいが、接着剤が劣化すると弱くなる
檜の無垢材50~7030~40繊維が強固で割れにくく、時間が経つほど強度が増す

🔹 差:1.5倍~2倍
檜の無垢材は、時間が経つにつれて硬くなり強度が増していく特性があります。一方、ホワイトウッド集成材は最初は強度が安定していますが、接着剤が劣化すると強度が低下していきます。


③ 防蟻性(シロアリへの耐性)

材料シロアリ耐性防蟻処理の必要性
ホワイトウッド集成材極めて弱い必須(5年ごとの再処理が推奨)
檜の無垢材極めて強い不要(または軽微な処理のみ)

🔹 差:シロアリ耐性は雲泥の差
ホワイトウッドはシロアリの大好物で、無防備だと5年~10年以内に食害を受けるリスクがあります。そのため、必ず薬剤防蟻処理をし、5年ごとに再処理する必要があるため、ランニングコストがかかります。

一方、檜はヒノキチオールなどの天然防虫成分を含んでおり、シロアリが寄り付きにくいため、防蟻処理なしでも長持ちします。


④ コスト

材料初期コスト(1本あたり)防蟻処理+維持コスト
ホワイトウッド集成材1万円~1.5万円5年ごとに再処理(30年で合計約80万円)
檜の無垢材1.5万円~2.5万円基本不要

🔹 差:初期コストはホワイトウッドが安いが、長期コストは檜が圧倒的に安い
ホワイトウッドは最初のコストが安いため、ハウスメーカーは利益を出しやすいですが、防蟻処理や修繕コストを考えると長期的には檜の方が圧倒的に安いです。


⑤ 施工のしやすさ

材料施工性加工のしやすさ
ホワイトウッド集成材軽量で扱いやすい均一な品質で施工しやすい
檜の無垢材重くて扱いが難しい繊維が緻密で加工に技術が必要

🔹 差:ホワイトウッドの方が施工しやすい
ホワイトウッドは軽くて品質が均一なので、施工がしやすく大工の技量に依存しないため、ハウスメーカー側のメリットが大きいです。
一方、檜は重くて扱いにくいため熟練の技術が必要になります。そのため、ハウスメーカーは施工の手間を減らすために、ホワイトウッドを標準仕様にすることが多いです。


結論:どれほどの「差」があるのか?

比較項目ホワイトウッド集成材檜の無垢材
耐久性20~30年50~100年以上2倍以上
強度初期強度は安定だが劣化する時間とともに強くなる約1.5~2倍の強度
防蟻性極めて弱く、薬剤処理必須極めて強く、基本不要雲泥の差
コスト初期コストは安いが維持費が高い初期コストは高いが長期的に安い30年で数十万円の差
施工性扱いやすく、大工の技量を問わない加工が難しく、熟練技術が必要ホワイトウッドが有利

✅ 「30年以上住むなら檜無垢材の方が圧倒的に優れている」
✅ 「短期間(20年程度)の住宅ならホワイトウッドでもアリだが、防蟻処理コストがかかる」
✅ 「ハウスメーカーは施工のしやすさ&利益のためにホワイトウッドを推奨するが、施主の利益にはならない」

つまり、コスト・耐久性・安全性の面で、檜の無垢材の方が圧倒的に優れているという結論になりますね。

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