" /> 木造住宅の醍醐味 集成材と無垢材 | おのれの緒  〜い・しょく・じゅう〜 

【住】木造住宅の醍醐味 集成材と無垢材

’じゅう’ 住まい・暮らし

 

 マイホーム建築中の大黒柱、兼・財務担当の2児の父です。

 

 注文住宅の醍醐味はいろいろあると思いますが

 大きく分けて、木造、鉄筋コンクリート、鉄骨があると思います

 それぞれに良さがあるとは思いますが、自分は人の手によって作って欲しかったので木造住宅しか考えていませんでした。予算的にも。

 

 当たり前ですが木造住宅ならではの醍醐味【木】🌲だと思います。

 

 木造住宅で“木”にこだわったならば特にどこに拘りたいですか?

 

 毎日素足がふれる床

 家の大事な柱

 

 自分は特にこの2箇所に関して拘りたいと思いました

 

 今日は構造材である柱の自分なりの価値判断の話です

 

 せっかくの注文住宅、いいものを作りたいと思っていたので

 まずは構造の要になる柱の材料である木に関してとても興味がありました。

 その部分にこだわりたいと思っていました。

 

 なので、ハウスメーカーのような大量生産の仕組みの中で建材を下請けの工務店に組み立てさせるような家では自分のこの欲求は満たせないだろうと思っていました。

 見えない部分だから自己満足にすぎない?

 そんなことはない、大事な部分です。

 ここを理解せずにやり過ごすのは大きな問題だと思っています。

 

 調べてみると面白い傾向があるなと思いました。

 

 木造住宅における構造柱では2種類の建材が出てきます。

 

 ① 集成材 と ② 無垢材 です。

 直感的にどちらが良いか?

 それは無垢材です。

 

 無垢材をアピールする会社はあっても、集成材をアピールする会社はありません。

 でも、ネットで調べると「集成材有利」な状況です。

 

 なんで集成材有利なのか?

 自分の中での答えは、集成材を良しとする方が大手にとって都合が良いから、です。

 

 大手企業は大きいだけにコマーシャルなどの声が大きいです。

 その人たちの商売戦略に基づく価値観はまるでそちらが正しいかのような錯覚を招きます

 世の中に出回る情報の多くが、大手にとって都合の良いもの、です。

 それは貯蓄型保険の宣伝しかり、です。

  

 集成材推しの具体的な意見としては

 ・無垢材より1.5倍強度がある

 ・自由な形状、大きなものが作れる

 ・品質が安定、均一化している

 ・コストが安い

 などです。

 

 いいことばかりと思いますよね。

 

 つまり集成材は、下請けに作らせるのには良い建材、ということです。

 

 そして、建築士さんに聞いたのですが

 強度のある柱が長持ちするわけではない、と

 データ上の強さと、実際の生活での強度は違うのは明らかです

 人はすぐデータを信用しますが、データはかなり狭い視野で物事の一部を切り取った事象にしかすぎません。

 それは医学も一緒です。

 柔よく剛を制す、と諺があるように

 幾多もの因子が絡む現実世界では、昔から伝えられている経験の積み重ね(これもデータかも)が一番役に立ったりします。

 

 

 ちなみに、集成材の強度とは何と比べてなんでしょうか?

 無垢材と言っても色々な材木がありますし、芯持ちかどうかも大事なことのようです。

 本当は無垢材と集成材は簡単に比較できるものではありません。

 

 つまり先ほどの集成材の方が1.5倍強い、とするデータもどの無垢材と比べているの?って話です

 

 確かに巨大建造物を無垢材だけで建築するのは流石に無理だと思います。

 ただ日本人の技術や日本の木材をもってすれば、法隆寺や東大寺大仏殿くらいなら作れることは歴史が証明しています。

 だったら普通の木造住宅くらい簡単でしょと(それは安易ですが)。

 実際は簡単ではなく、熟練した大工さんの腕が必要だと思います。

 時間もかかります。

 

 なので住宅の大量生産を目的としたハウスメーカーが扱うには難しいことが多いことが実情でしょう。

 

 ハウスメーカーで建てる集成材柱の家と、職人集団にお願いする無垢材の家

 どちらに住みたいか自問自答しました。

 そしてハウスメーカーで建てる中間マージンをたっぷり搾取される集成材の家と

 信頼できる工務店さんにお願いする無垢材の家と、実際どちらが安いか?

 材を単体で見たコストは無垢材の方が高いかもしれませんが

 トータルでどうでしょうか?

 いろいろ見比べてみてください。

 

 あなたの支払った数千万のうち

 よくわからない手数料はどれほどですか?

 実際に材料や大工さんの人件費にしっかりと使われている金額はどれくらいでしょうか?

 

 ちなみに我が家は

 檜の無垢材で建築中です。

 下の写真は工務店さんからです。

 柱の加工が終わったということで写真を送ってくれました。

 全て大工さんの手作業で削り出された贅沢な材木です。

 この工程に1ヶ月ほどかかったと教えてくれました。

 とても贅沢なことだと感謝しています。

 檜は伐採後200年かけて強くなります。そしてそこから1000年かけて元の強度に戻っていくそうです。

 

 自分よりずっと長生きしてきた木材が柱となって、

 そして人間の寿命より長い年月をかけて強くなっていく

 自然の中で人が生きていることを感じながら生活することができて幸せだと感じています。

 

 ただ、物質的なことに関しては価値観は人それぞれです 

 自分にとって本当に価値のあるもののひとつであったというだけの話です。

 

 自分は決してこの記事で集成材を否定しているわけではありません。

 日本人が豊かになれないプラットフォームが作られてしまった今の時代

 集成材はコスト面で住宅業界にとって非常に重要な役割をしていると思います。

 

 今回の話からも

 いかに我々の周りに

 正確ではない情報が溢れているか

 それによって経済的に消費者が搾取されているかがわかるのではないでしょうか

 

 ひとつの物事からでも

 世の中の仕組みが少しのぞけます

 コストもあるので集成材でも無垢材でもどちらでも良いとは思いますが

 その裏にある正確な情報をしっかりと把握することが大事で

 これからの色々な消費行動に関わると思います

 消費者として賢くあるべきです

 

 ふと、そんなことを思ったので記事にさせてもらいました。

 以上。

 

 

 

 

 

 

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