ひとりごと

人生の選択において、迷うことは誰にでもある普通のことです。社会に出て数年、さらに数年と時間を重ねるごとに、その選択の場面は周期的に訪れます。年齢や体調、家族構成、自分自身の価値観や周囲の環境など、さまざまな要因によって選択を迫られることになるでしょう。

そんな時、判断基準として何を優先するべきか。お金でしょうか、それともやりがいでしょうか？

多くの人は、お金を基準に判断することが多いと思います。若い頃は「修行の身だから」と言い聞かせ、安い賃金でもやりがいを優先して働くこともあるでしょう。しかし、それなりの立場や守るべきものができると、そうはいかなくなるのも事実です。理想を語ることは簡単ですが、まずは自分自身の生活が安定しなければ、人の役に立つことは難しいと感じるのは自然なことです。

しかし、一方で現状に目を向ければ、すでに恵まれていることに気づくことができます。「足るを知る」心を持つことで、欲望に支配されずにある程度の自由な選択を取ることができるのではないでしょうか？

よくにまみれた人間社会において、究極の目標とは、物質的な幸福にとらわれず、いかに自由に自分らしく生きられるかということだと思います。もちろん、仙人のような精神的な達観がない限り、それを実現するにはある程度のお金が必要です。しかし、それは矛盾ではなく「必要なものを知り、不要なものにとらわれないこと」が大切なのだと感じます。

物質的な欲望を超えて、本当の自由を手に入れる。そのために必要なものは何かを問い続けながら、自分自身の選択を見つめ直していきたいと思います。